ルーラッハ(スコットランド王)
歴史書籍の紹介
「イタリアの中世都市 (世界史リブレット 106)」亀長洋子 著
フィレンツェ、ヴェネツィア、ジェノヴァ、ピサ、ミラノ――地中海貿易によって膨大な富を蓄積し、やがてルネサンス文化が花開く中世イタリアの諸都市はどのようにして生まれ、どのような政治体制を築いたのか?テーマごとにコンパクトなサイズで概説した山川...
「<海賊>の大英帝国 掠奪と交易の四百年史」薩摩真介 著
英国史上有名な「海賊」というと誰が思い浮かぶだろうか?アルマダの海戦を戦ったジョン・ホーキンズやフランシス・ドレイク、財宝伝説で知られるキャプテン・キッドことウィリアム・キッド、大海賊バーソロミュー・ロバーツや黒髭エドワード・ティーチ、女海...
『図説 ビザンツ帝国――刻印された千年の記憶』根津由喜夫 著
古代ローマ帝国の東西分裂後、1453年まで千年以上続き、独自の文化と繁栄を築いたビザンツ帝国の歴史を、主に歴史的建造物や絵画・芸術品とともに多数の写真・図版を盛り込んで描く一冊である。本書の特徴について著者はプロローグでこう書いている。『本...
「ハンザ『同盟』の歴史ー中世ヨーロッパの都市と商業」高橋理 著
十二世紀から十七世紀にかけて、北海・バルト海交易の主要プレイヤーとして中世ヨーロッパ経済で存在感を発揮した都市連合体「ハンザ」とは何だったのか?誕生から消滅、その後の影響までを描いた、日本語文献としては随一と言っていい概説書である。著者の『...
『剣と清貧のヨーロッパ – 中世の騎士修道会と托鉢修道会』佐藤彰一 著
禁欲生活を送り、自己の内面を見つめて苦行の果てに「完徳」を理想とする修道士たちが集団で暮らす修道院は六世紀頃からヨーロッパ各地に広がって、キリスト教徒の理想的生活の体現者と見られていた。しかし、十二世紀頃、異教徒との聖戦を唱えた十字軍思想を...
「中世ヨーロッパの都市の生活 (講談社学術文庫)」J・ギース/F・ギース 著
中世盛期、シャンパーニュの大市で栄えたフランス・シャンパーニュ地方の中心都市トロワを舞台にして、中世都市に生きる人々の姿を描いた、同著者の「中世ヨーロッパの城の生活」「中世ヨーロッパの農村の生活」(いずれも講談社学術文庫)と並ぶロングセラー...
「中世ヨーロッパの都市と国家―ブルゴーニュ公国時代のネーデルラント」マルク・ボーネ著
中世ヨーロッパの都市は十世紀頃から地中海沿岸の北イタリアと北海沿岸の低地地方(ネーデルラント)を中心に発展し、次第にヨーロッパ各地に広がった。本書は、ベルギー・オランダ中世史の第一人者であるベルギー・ヘント大学教授マルク・ボーネが十四~十五...
『中世ヨーロッパの農村の生活 (講談社学術文庫) 』J・ギース/F・ギース 著
中世盛期、西ヨーロッパの農村で暮らす農民たちの姿を、イングランド東部ケンブリッジシャーのエルトン村を舞台に描く、講談社学術文庫の中世ヨーロッパを扱った本としてはロングセラーの一冊である。著者はアメリカの歴史作家ジョセフ・ギースとフランシス・...
「百年戦争-中世ヨーロッパ最後の戦い (中公新書 2582)」佐藤猛 著
ヨーロッパ中世後期、フランスを主戦場にして戦われた百年戦争(1337~1453)について、近年の研究動向を充分に盛り込んでその全体像を描く、一般向けの概説書である。2020年3月17日発売。新書サイズで読める百年戦争の通史として実にわかりや...
『中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫) 』J・ギース/F・ギース 著
講談社学術文庫の中世ヨーロッパを扱ったシリーズとしてアメリカの歴史作家ジョセフ・ギースとフランシス・ギース夫妻の「中世ヨーロッパの城の生活」「中世ヨーロッパの都市の生活」「中世ヨーロッパの農村の生活」の三冊は最早定番となっているが、その最初...
「中世英仏関係史 1066-1500:ノルマン征服から百年戦争終結まで」朝治啓三 編著
現在の英国(イギリス)とフランスにあたる地域における十一世紀から十五世紀にかけての政治史を概観した本である。西洋史を学ぶ上で、手元に置いておくことで存分に役立つこと間違いなしの一冊だ。当サイトの中世西洋史関連記事の主要参考文献の一つで、もう...
『ビジュアル版 世界の城の歴史文化図鑑』チャールズ・スティーヴンソン 著
古代オリエント世界の都市国家から二十世紀初頭の近代的な大規模要塞まで「築城”fortification”」の歴史とその実例が多数の図版や写真とともに紹介される非常に充実した一冊である。なお値段もかなり高いので図書館で読むのがお勧めだが、城塞...
『ヨーロッパ古城物語 (「知の再発見」双書)』ジャン・メスキ 著
ヨーロッパの城はいつ頃、どんな目的で建てられ、どのように使われていたのだろうか?ヨーロッパのお城に興味が出た時にまず読みたい入門書のお勧めがこれだ。160ページほどのコンパクトさだが図版多めなことで知られる創元社「知の再発見双書」シリーズな...
『ヴァイキングの歴史――実力と友情の社会』熊野聰 著/小澤実 解説
ヴァイキングは概ね八世紀から十一あるいは十二世紀まで活動した北欧の人々で、一般的なイメージではロングシップに乗った赤ら顔の海賊であるが、このイメージは見直されて久しい。本書は名著として名高い1983年に刊行された『北の農民ヴァイキング――実...
「戦闘技術の歴史2 中世編(創元社)」マシュー・ベネット他 編著
本書は創元社から刊行されている「戦闘技術の歴史」シリーズの第二巻目で、五世紀から十五世紀の中世ヨーロッパにおける様々な戦闘が一冊にまとめられている。同時代の戦いがどのようなものであったかを理解する上でぜひ読んでおきたい充実した内容の概説書で...
「15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史」堀越宏一/甚野尚志 編著
「中世ヨーロッパ」は現在のヨーロッパ地域における古代と近代に挟まれた概ね五世紀から十五世紀までの千年間を指している。現在の我々の生活にも大きな影響を及ぼしているヨーロッパ発祥の文化や思想、制度の淵源は概ねこの時代に端を発しているが、どんな時...
『図説 ヨーロッパ服飾史 (ふくろうの本/世界の歴史) 』徳井淑子 著
現代、われわれが身にまとう「洋服」は言うまでもなくヨーロッパで発展した衣服である。そのヨーロッパにおける服飾の歴史を多くの図版とともにコンパクトにまとめたのが本書である。「第一章 身体の誇張」では、古代ギリシア・ローマ時代にも目を配りつつ、...
「中世ヨーロッパの農村世界 (世界史リブレット 24) 」堀越宏一 著
山川出版社の世界史リブレットシリーズで前回紹介した「中世ヨーロッパの都市世界」とあわせて読みたいのが、都市に対して中世ヨーロッパの農村について概観した本書「中世ヨーロッパの農村世界」である。中世ヨーロッパの農村と言われてまず想像するのは封建...
「中世ヨーロッパの都市世界 (世界史リブレット 23)」河原温 著
入門者向けに世界史上の様々なテーマについて80~90ページほどのコンパクトなサイズでまとめて読める、とてもありがたい山川出版社の世界史リブレットシリーズから、そのものずばりな中世ヨーロッパの都市について概観した本書は、とてもお勧めである。特...
『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス (講談社現代新書)』池上俊一 著
十二世紀から十八世紀にかけて、フランス・ドイツを中心とした西ヨーロッパ一帯で盛んにおこなわれていたのが、動物や昆虫を被告として正規の裁判にかけて裁く「動物裁判」という慣習であった。この中世・近世期ヨーロッパに特異な法慣行はなぜ行われていたの...