「イギリスの城に隠された秘密」(Netflixで配信中)

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Netflixで配信しているドキュメンタリー「イギリスの城に隠された秘密(SECRETS OF GREAT BRITISH CASTLES)」は、英国の城と歴史について各シーズン六城づつ、二シーズンで計十二城を紹介する英国のテレビシリーズです。Channel5で2015年から2016年にかけて放映されました。

ナヴィゲーターとなっている歴史家ダン・ジョーンズはwikipediaによると、ケンブリッジ大学卒、ワット・タイラーの乱やプランタジネット朝、ばら戦争など英国中世史に関する著作があり、歴史家・テレビプレゼンターなど広く活躍している人物とのことです。甘いマスクと均整の取れたスタイル、目を惹く両腕のタトゥー、わかりやすい話し方などとてもテレビ映えしそうな印象です。日本でいうと中世史ということで磯田道史氏や呉座勇一氏のようなポジションになるのでしょうか。

紹介されているのは以下の十二城です。
第一シーズン
ドーヴァー城(イングランド)
ロンドン塔(イングランド)
ウォリック城(イングランド)
カナーヴォン城(ウェールズ)
スターリング城(スコットランド)
キャリクファーガス城(北アイルランド)

第二シーズン
エディンバラ城(スコットランド)
カーディフ城(ウェールズ)
ヨーク城(イングランド)
ランカスター城(イングランド)
リーズ城(イングランド)
アランデル城(イングランド)

それぞれの城にまつわる歴史と人間模様が再現ドラマやゲストの専門家のインタビューなどを交えて描かれていますが、やはり英国の城の特徴として侵略と支配という特徴は強く出ているように感じます。ノルマン・コンクェストを行ったウィリアム1世、アンジュー帝国を築いたヘンリー2世、ウェールズやスコットランドへと侵略の手をのばしたエドワード1世らがほとんどの城の歴史に登場してくるように、防衛よりは侵略の橋頭堡としての役割を担っており、自ずと支配の拠点としてときに凄惨な血で血を洗う殺戮の歴史が顔をのぞかせています。

この中だとドーヴァー城がかっこいいですなぁ。ローマ時代、カエサルが訪れ、ローマ軍によって灯台が築かれ、ウィリアム1世が砦を築き、ヘンリー2世が石造りの城郭として築城し、1216年に大陸領失陥によってフランス王フィリップ2世の王太子ルイ軍が侵攻してくるとこの包囲を耐えしのぎ、19世紀に入ると広大な地下壕が築かれてナポレオンの侵攻を退け、WW2でドイツ軍によって連合軍がダンケルクに追いつめられるとドーヴァー城地下から連合軍33万人の救出作戦の指揮が執られ、冷戦期には地下に核シェルターが備えられて核攻撃を受けた際にはこのドーヴァー城に英軍の司令部が設けられた、という、千年に渡ってブリテン島防衛の最前線であり続けた城のエピソードは歴史の面白さを感じさせます。

あと、これとあわせて「アイルランドの城と歴史」というシリーズも見ているのですが、両方でキャリクファーガス城の包囲戦での城兵の飢餓人肉食いエピソードが語られていて、同城がいわゆる英国の鳥取城・三木城ポジションなのだなと思ったり。

「イギリスの城に隠された秘密」 Netflix配信ページ

Kousyou

「Call of History ー歴史の呼び声ー」管理者。個人ブログはKousyoublog。英独仏関係史、欧州中世史、近世日本社会史、鎌倉幕府史などに興味があります。

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