「THE TUDORS 背徳の王冠」第二話「仇敵」フランソワ1世登場回

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テューダー朝イングランド王ヘンリー8世を主人公にした歴史大河ドラマ。第二話は英仏の和平条約締結にともなうイングランド王ヘンリー8世とフランス王フランソワ1世の会談、世に名高い「金襴の陣(”Field of the Cloth of Gold”)」から始まります。英領カレー近郊の平野に設けられた絢爛豪華な臨時の城館とテントたちに集まる両国代表、宿敵同士の英王と仏王のにこやかな和睦ムードで始まったかと思いきや、煽りスキルMAXのフランソワ1世の挑発にまんまと乗ってしまう煽り耐性0のヘンリー8世、そして繰り広げられる二大国の王同士のレスリング対決・・・と見どころたっぷりなわけですが、これ史実だからすごい。実際、会談の場で余興としてですが、両王がレスリングの試合を行いました。結果はドラマの通りですが。

フランソワ1世(THE TUDORS 2話より)

フランソワ1世(THE TUDORS 2話より)

フランソワ1世肖像画

フランソワ1世肖像画 by Jean Clouet

フランソワ1世、イケメン化しつつもその伊達男で傲岸不遜な感じとか思いっきりどこからどうみてもフランソワ1世なところすごい・・・実は三話で初登場するあの皇帝陛下を見て視聴者は役作りで史実の姿への寄せ方の凄さを思い知らされることになるのだった。

トマス・モアの諫言シーン、ヘンリー8世とモア先生ほんと良い師弟関係なだけにその後のマキャベリトークからのユートピア的ではないという会話のフラグみつらい。カール5世の皇帝即位によってヘンリー8世が皇帝への接近を図り同盟は破綻、やむなく皇帝と英国との関係を斡旋せざるを得なくなったウルジー枢機卿は教皇庁の不信を買って、次期教皇の目はつぶれ、一話からガバガバ謀叛計画だったバッキンガム公はあっけない最期を遂げ、側室ブラント夫人がヘンリー8世待望の男児を出産、王妃の苦悩は深まるばかりで、新たな寵姫メアリ・ブーリンはすぐに飽きられ、満を持してその妹アン・ブーリン参戦・・・という展開でした。外交、粛清、希望と絶望、野心と愛憎入り乱れつつ、メインキャラが出そろう二話です。ウルジー枢機卿が教皇就任の夢破れヘンリー8世への忠誠を改めて表すのも、切なすぎる伏線だ・・・

注目としては、バッキンガム公裁判の裁判長を務め、ヘンリー8世の使いチャールズ・ブランドンに裁判の帰趨についてくぎを刺されるノーフォーク公親子ですかね・・・今後の史実展開を知っていると脅し文句の意味深っぷりにおいやめろ、って気持ちになります。ちなみにノーフォーク公は当時有数の富裕な大貴族で、作中の新年のあいさつでの公の引き出物も豪華でヘンリー8世ご満悦なシーンは、それを反映していますね。

また、英仏会談の場でヘンリー8世が家臣によるイングランド王にしてフランス王との名乗りを妨げてフランス王と名乗ることを控えるシーンがありますが、百年戦争敗北後も英君主はフランス王を名乗り続けました。結局フランス王家が消滅したあとの1801年まで英国君主の称号にはフランス王の称号が入り続けます。

そして次回、ついに・・・皇帝陛下登場です。

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Kousyou

「Call of History ー歴史の呼び声ー」管理者。個人ブログはKousyoublog。英独仏関係史、欧州中世史、近世日本社会史、鎌倉幕府史などに興味があります。

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