2018年7月発売予定の邦訳海外歴史小説まとめ

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2018年7月発売予定の邦訳海外歴史小説のまとめです。発売日順。

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「舞踏会へ向かう三人の農夫 上、下」リチャード・パワーズ 著

それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真から時空を超えてはじまった―物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、現代アメリカ文学における最重要作家、パワーズの驚異のデビュー作。

「チェ・ゲバラの影の下で」カネック・サンチェス・ゲバラ 著

チェ・ゲバラの孫・カネック、 権力悪を批判してアナキストに

覆いかぶさる祖父の〈名声〉の重圧、親に同伴しての 幼児期からの世界放浪、革命キューバの混沌などに翻弄されつつも、次第に形成されゆく「詩と反逆の魂」。40歳で急逝した著者の文学的遺稿集。

解説/太田昌国「カネックのキューバ 革命論の意義」150 枚

チェ・ゲバラの長女、イルディータは語っていた。「キューバ革命は救い出されうるはずです。でも、どうやって、ということが私にはわからない。私にとって、夢は死んではいない。それは、今は、休眠状態か凍結状態かもしれない。共産主義は、 時勢に遅れずについていくことには失敗した。私が望むのは、人間の貌をした共産主義体制なのです」(本書「栞」より)息子カネックが本書で指し示している展望は、無数の〈イルディータ〉が抱いているに違いない夢を叶える道に繋がるだろうか。

「過去をなくした乙女」ゲイル・カレン著

1727年スコットランド。雨降りしきるその日、カーライル一族の氏族長ダンカンは道に倒れていた女性を助けた。潤んだ金色の瞳にいかにも儚げな風貌には見覚えがあった。彼女こそ一族の憎き宿敵、アバフォイル伯爵のひとり娘カトリオナだ。ひとまず私怨は脇に追いやって娘を介抱してやるが、まもなく、どうやらカトリオナが事故か何かに遭っていっさいの記憶をなくしていることに気づく。これは神が与えてくれたチャンスだ―ダンカンは弱りきったカトリオナを一族のもとへ連れ帰ることにした。伯爵に復讐するための人質として。

「ぼくの兄の場合 (エクス・リブリス)」ウーヴェ・ティム 著

兄の人生から浮かび上がる戦争と家族の物語

ナチズムに疑いをもつことなく戦地に赴き、19歳で命を落とした兄。弟である著者が、残された日記や手紙から兄の人生を再構成しながら、「戦争」とは何か、「家族」とは何かを問いかける意欲作。
16歳年上の兄はヒトラーユーゲントの教育に染まり、武装親衛隊の「髑髏師団」に入隊、ウクライナで戦死した。戦後民主主義の教育を受けて育った第一世代である著者は、兄の遺した日記や手紙を読みながら、戦争の記憶をほとんどもたない自身の半生、両親や姉の人生を振り返る。そしてナチズムと国家による暴力、戦時下の小市民の生活について、短いテクストの集積で語りつつ、読む者に深い問いを投げかける。
わずかな手がかりをもとに、亡き兄の人生について考察する本書の書きぶりは、小説というよりも自伝、あるいはノンフィクションの手触りに近い。身近でありながらほとんど知ることのなかった肉親への情、戦争に向き合おうとすることの困難、葛藤が随所に表われ、日本の読者にも考えさせられるところが大きい。
著者は1940年生まれ。2003年に出版した自伝的な本書は、ドイツにおける記憶の文化とナチスについて社会的な議論を巻き起こした。

「アサシン クリード オリジンズ:砂上の誓い 上、下」オリヴァー・ボーデン著

密命を受けて旅立った父を追い、15歳のバエクはシワの街を発つ。
旅先で降りかかる困難を乗り越えた彼は、やがて自分がファラオの守護戦士「メジャイ」の血を継ぐ者であることを知る。
だが、謎の組織「古き結社」がその血筋を絶たんと画策し、放たれた刺客がバエクの前に立ちはだかる――。

「ラ・カテドラルでの対話(下) 」バルガス=リョサ 著

独裁者の大統領、将軍、公安のトップ、利権をむさぼる政商――。権力の中枢にいる人物から社会の最底辺で苦しむ人びとまで、多彩な登場人物を通して、軍事独裁政権下ペルーの陰鬱な政治的・社会的歴史を再現する。ノーベル賞作家が実験的手法を縦横無尽に駆使して物語性豊かに描く、現代ラテンアメリカ文学の傑作。(全二冊完結)

「薔薇の伯爵とワルツを」サラ・マロリー著

逃げた花嫁は今もなお、消せない想いを胸に秘め……。

地味で冴えない付添人のフィーには誰にも言えない秘密があった。今シーズン、ロンドンじゅうの母娘を色めき立たせている戦場帰りの伯爵ネイサン・キャラウェイ――彼はフィーの夫なのだ。5年前、動乱のスペインで彼と出会い、請われるまま結婚した翌朝に彼の恋人を名乗る美女が現れ、傷ついたフィーは逃げだしたのだった。だがある日、彼女が身を寄せる親友の屋敷を偶然ネイサンが訪れる。隠れ見た彼の麗しく精悍な姿に、フィーの胸は痛いほど高鳴った。あの人の腕に抱かれたい――せめて、もう一度だけ。親友の手で謎めいた美女に変身し、フィーは仮面舞踏会に赴いた。彼に正体を見破られ、領地に連れ去られるとは夢にも思わずに。

妻が逃げた理由を知らないネイサンに激怒され、さらに深く傷つくフィー。一途な想いを告げられぬまま、二人は再び生き別れて……。引き裂かれた愛、運命の再会、忘れ得ぬ情熱――密やかな恋の微熱が伝わるような、切なくも美しいリージェンシー・ロマンスです。

「夜が明けるまで」ゲイル ウィルソン 著

伯爵は自ら傷を抱えたまま、翼の折れた天使を拾った。

ロンドン社交界に名の通った賭博場の貴賓専用サロン――そこで働くエリザベスを一目見て、デア伯爵の視線は釘付けになった。どことなく気品の漂う美しい彼女は、その場に似つかわしくなく、経営者のフランス人に利用され、明らかに虐待も受けているようだ。良い育ちであろう彼女が、いったいなぜ身を落としたのか?不遇の女性についてそんなことを考えるうちに、デア伯爵はそのフランス人経営者と一対一の勝負に挑んでいた。その日、運の女神を味方につけた伯爵は、相手の持ち金が底をつくや、貴族にあるまじき言葉を口にした。「その女を賭けろ」

みなさまの熱いリクエストにお応えして、リージェンシーの名作がよみがえります。仲間を失ったばかりで失意のデア伯爵と、薄幸なエリザベスが主人公。彼女の苦難続きの人生は、伯爵との出会いで夜明けを迎えるのでしょうか? 波瀾万丈のシンデレラストーリー。

Kousyou

「Call of History ー歴史の呼び声ー」管理者。個人ブログはKousyoublog。英独仏関係史、欧州中世史、近世日本社会史、鎌倉幕府史などに興味があります。

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