2018年9月発売予定の歴史書(選書)まとめ

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大正教養派の代表者・阿部次郎。『三太郎の日記』で栄光を手にした後、波乱が彼を襲う。同時代の知識人との関係や教育制度から生涯の内実に迫った社会史的評伝。

戦国時代の城は、誰の手でどのように築かれ、いかに使われて廃城となったのか。築城技術の広がり、面倒なメンテナンスやさまざまな城掟、廃城後の「古城」の再利用(リサイクル)など、文献史料を博捜し読み解く。城の年代や運用形態をめぐる論争など、城郭研究が岐路に立たされているいま、「城の使われ方」から戦国期の戦争や城郭の実態を考えるヒントを与える。

目次
城の一生―プロローグ/築城(戦国城郭の築城〈金山城事始/築城と地鎮/築城日数/城普請のシステム/築城用材の確保/築城の教科書『築城記』/建物の造り方/土塁の造り方/城内の植生/竹木が生えている理由/城の縄張〉以下細目略/築城をめぐる諸問題)/維持管理(津久井城を歩く/維持管理の大変さ)/廃城(終わりを迎えた城/廃城の実態)/「古城」(「古城」を訪ねて/史料に現れた「古城」)/「古城」のゆくえ(「古城」の使われ方/近世初期社会と「古城」)/その後の「古城」―エピローグ

第二次大戦後、連合国が日本の戦争責任を追及した「東京裁判」。膨大な被害を生んだ日本の戦争を、法廷はどのように裁いたのか。帝国主義・植民地主義・レイシズム(人種差別)といった発想と裁判審理との関わり、今日の歴史認識問題にもつながる戦争観を重視しつつ、膨大な史料を用いて裁判を再検証。不可視化された戦争被害の諸相に迫る。

目次
近代日本の戦争と東京裁判―プロローグ/裁きへの道(日本の戦争と欧米諸国の怒り/戦争責任の追及と国際検察局の始動/尋問の諸相/重視された被害と軽視・無視された被害)/「第二の戦争」―日本側の裁判対策(裁判対策の開始/交差する戦争観―陸軍・海軍・外務省の確執/弁護団の内部対立/進行する陸軍・海軍・外務省の裁判対策)/法廷での攻防(始まった検察側の立証/検察側の立証と日本軍の残虐行為/弁護側の反証/審理と陸海軍/審理と外務官僚)/下された判決(判決書と日本の戦争、残虐行為/判決書と陸海軍、外務省/問われざる問題群と責任者/勝者と敗者の負の連関性)/サンフランシスコ平和条約と戦後日本―エピローグ

百人一首、源氏物語、枕草子、徒然草……日本文化の奥深さに感嘆
古来、日本人は自然に寄り添い、時季を楽しんできた。旬の食べ物、花や野鳥、気候や年中行事……折々の暮らしに根ざしたテーマを厳選し、時事的な話題・歴史的な出来事を入り口に、四季折々のことばの語源と意味を解き明かす。「『春はあけぼの』は平安朝の人々の美意識ではなかった」「西行の詠んだ『花』は何か」「あじさいは平安朝の女流文学には出てこない」など、文学の知識も学べる古典文化の案内書。

目次
第一部 正月/第二部 春/第三部 夏/第四部 秋/第五部 冬/第六部 京都文化
もくじ
●第一部 正月
日本の「暦(こよみ)」について/「初夢」と「宝船」/「七草粥」の由来
●第二部 春
「節分」/日本人と「梅」/菅原伝授手習鑑/「春はあけぼの」は平安朝の美意識ではなかった/唱歌「春が来た」の「に」と「で」/唱歌「朧月夜」の話/「花」と『源氏物語』/西行「願はくは花の下にて」歌をめぐって/春眠暁を覚えず」をめぐって/「水取りや籠り(氷)の僧の沓の音」(芭蕉)/三月三日は「桃の節句」/「蛍の光」変奏曲(卒業式)/「仰げば尊し」の顛末(卒業式)/「サクラサク」について(入学式)/ツバメの文学史
●第三部 夏
古池やかはづ飛び込む水の音(芭蕉)/実のならない「八重山吹」(道灌説話)/「ほととぎす」をめぐって/お茶の伝来(夏も近づく八十八夜)/「端午の節句」/「柏餅」をめぐって/五月十五日の「葵祭」と『源氏物語』/「牡丹」からの連想/六月二十一日は「夏至」/六月三十日は「水無月祓い」/「梅雨」に思うこと/「あじさい」の季節になりました/桃太郎のとがった「桃」について/祇園祭の「保昌山」(七月)/土用の丑の日
●第四部 秋
八月七日は「立秋」/七月七日は「七夕」/「朝顔やつるべ取られてもらひ水」(加賀千代女)/秋の七草/八月十六日は大文字送り火/九月二十三日は「秋分の日」/「ぼたもち」と「おはぎ」/「松虫」と「鈴虫」/「きりぎりす」と「こおろぎ」──「虫の声」/「野分」をめぐって/「名月」と「満月」/「菊」にまつわるお話/柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(子規)/「鹿鳴」雑話
●第五部 冬
冬の「千鳥」/藤原道長の望月の歌(千年紀)/十月二十二日は「時代祭」/十一月一日は古典の日(源氏物語千年紀)/十一月十五日は「七五三」/「冬来りなば春遠からじ」/「榊(賢木)」をめぐって/『竹取物語』の竹/「落雁」の由来
●第六部 京都文化
京都御所案内/「蛤御門」について/JR京都駅0番ホームの謎/東の鴨川、西の大堰川/京都の「あがる」「さがる」/京へ筑紫に坂東さ/嵯峨野の由来

英国初の女性首相サッチャーの功績は、経済再生と冷戦勝利だけではない。その真価は、良くも悪くも、二十一世紀の政治指導者の「原型」を創り出したことにある。対メディア戦略・大統領型政治・選挙戦略……「鉄の女」が政治にもたらした革命の全貌を分析する。

Kousyou

「Call of History ー歴史の呼び声ー」管理者。個人ブログはKousyoublog。英独仏関係史、欧州中世史、近世日本社会史、鎌倉幕府史などに興味があります。

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