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キプロス島沖で古代ローマ時代の沈没船が発見

写真「キプロス島沖で発見されたローマ時代の沈没船」

写真「キプロス島沖で発見されたローマ時代の沈没船」
キプロス共和国考古省プレスリリースより

キプロス島東岸の町プロタラス沖の海底から古代ローマ時代の沈没船が発見された。

発見されたのはキプロスがローマの支配下に入った紀元前58年以降の木造船で、輸送用のアンフォラ(注)が多く残されていた。シリアと現代のトルコ南岸にあたるキリキアとを結ぶ交易船であったと推定されている。

キプロス共和国の考古省 (Department of Antiquities)の発表によれば、発見したのはキプロス大学考古学研究ユニット「水中考古学研究所(Maritime Archaeological Reserarch Laboratory , “MARELab”)」水中考古学研究チームのボランティアダイバーの考古学者二人で、報告直後、考古省は予備調査費用をできるだけ早く確保して、MARELabの研究チームに提供した。水中考古学プロジェクトが政府機関によって全額出資された初めての事例で、画期的な出来事であるという。現在、研究チームは本格的な調査に入っている。

同省の発表によると「これはキプロスで発見された最初の荒らされていないローマの沈没船であり、この研究はキプロスと東地中海のローマ諸州との間の海上貿易の幅と規模に新しい光を当てることが期待されている」という。

THE IRISH TIMESによれば、キプロス島で過去に発見された沈没船としては、2007年にキプロス島南部マゾトス付近で発見された4世紀半ばのギリシア船、1965年に北海岸沖で発見された3世紀初期の「キレニア船」として知られる沈没船などがある。「キレニア船」は発見当時改宗されキレニア城の博物館で展示されていたが、1974年、トルコ軍によってキプロス北部が征服されて以降、トルコ占領下で展示が続いている。

注)アンフォラ(amphora、複数形amphorae)
二つの取っ手がついた古代ギリシア・ローマ時代の陶製の容器。ワインやオイルなどが入れられて密閉され輸送用あるいは貯蔵用に使われる。交易船・貨物輸送船に多く積まれていたため、特に水中考古学では沈没船の年代や地理的な起源を判断するために有用な遺物となる。

アンフォラ

「アンフォラ」
©Ad Meskens [CC BY-SA 3.0]/wikimedia commonsより

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参考記事

キプロス共和国考古省プレスリリース
Ancient shipwreck carrying secrets of Roman trade discovered off Cyprus(THE IRISH TIMES)
First ‘Undisturbed Roman Shipwreck’ in Cyprus Just Discovered(LIVE SCIENCE)

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