スポンサーリンク

スウェーデンのガムラ・ウプサラ遺跡で6~11世紀頃のヴァイキングの舟葬墓が発見

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」 Credit : The Archaeologists, National Historical Museums Foto: Arkeologerna, Shm

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」
Credit : The Archaeologists, National Historical Museums
Foto: Arkeologerna, Shm

スウェーデンのウップランド地方ウプサラ県にあるガムラ・ウプサラ遺跡で、ヴァイキングの舟葬墓2基が発見された。2基のうち1基は無傷で、船尾に成人男性の遺骨が納められ、剣、槍、盾、美しい櫛などの副葬品とともに、馬と犬の遺骨も埋められていた。年代は、ヴァイキング時代(800~1050年)から、ヴェンデル時代(550~790年)にまでさかのぼるという。

ガムラ・ウプサラ(古ウプサラ,Gamla Uppsala)遺跡は三~四世紀頃から宗教的にも政治的にも中心地として栄えユングリング家以来スウェーデン王家にも所縁の深い古代~中世の大規模村落の跡で、現在も人口一万七千人を超える町である。1846年から1874年にかけての初の大規模発掘以来、同地の大墳丘墓群はスウェーデンの国民的史跡として整備・保存され重要視されている。

発見されたのは2018年秋で近くの教会が礼拝堂の外に建物を建てる計画を立て、スウェーデン国立歴史博物館の考古学者らが中世後期に作られた地下室と井戸の調査に当たったときのことだ。あらためて2019年6月から3週間かけて調査が行われた。発見された舟葬墓のうち1基は、おそらく十六世紀に地下室が造られるときに破損しただろうと考えられている。

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」<br />Credit : The Archaeologists, National Historical Museums<br />Foto: Arkeologerna, Shm

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」
Credit : The Archaeologists, National Historical Museums
Foto: Arkeologerna, Shm

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」 Credit : The Archaeologists, National Historical Museums Foto: Arkeologerna, Shm

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」
Credit : The Archaeologists, National Historical Museums
Foto: Arkeologerna, Shm

舟葬墓はスウェーデンでは珍しく、他には10基ほどしかないという。調査に当たったスウェーデン国立歴史博物館の考古学者アントン・セイラー氏によれば、スウェーデンで発見された最後の舟葬墓は50年前だったという。当時は火葬がほとんどで、舟葬は社会のエリート層に限られる。「一般的に舟葬は非常にまれなので、彼らは当時の社会で著名な人々であったと推測することができる」とセイラー氏は言う。

舟葬墓は少なくとも長さ23フィート(約7メートル)ほどあると推定され、何世紀にもわたって木材が腐っていたため、舟自体はほとんど残っておらず、鉄のリベットや木の破片を回収することしかできなかったが、セイラー氏は「舟葬はめったに発掘されないので、非常に楽しみだ。我々は今や、新しい結果、仮説、答えを生み出す科学的手法を使うことができる」と語っている。

発掘された出土品の一部は、今後、ガムラ・ウプサラ博物館とストックホルムのスウェーデン歴史博物館で展示される。

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」<br />Credit : The Archaeologists, National Historical Museums<br />Foto: Arkeologerna, Shm

「ガムラ・ウプサラの舟葬墓」
Credit : The Archaeologists, National Historical Museums
Foto: Arkeologerna, Shm

スポンサーリンク

参考記事・文献

Two rare Viking boat burials uncovered in Sweden | Arkeologerna
Gamla Uppsala prästgård | Flickr(スウェーデン歴史博物館プレス用ガムラ・ウプサラ発掘写真)
Two Viking Ship Burials Revealed by Archaeologists in Sweden
・角谷 英則 著『ヴァイキング時代―諸文明の起源〈9〉 (学術選書) 』(京都大学学術出版会,2006年)

タイトルとURLをコピーしました