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社会・法

エアルドールマン

エアルドールマン(古英語:Ealdorman,英語:Alderman)は中世前期のイングランドにアングロ・サクソン人が立てた諸王国で王家に次ぐ地方領主・豪族の首長や戦時の指導者を指して使われた人々の名称で、九世紀にイングランドのアングロ・サクソン諸王国がウェセックス王国の下で統一されると、大規模領主とあわせて国王直轄領の州(シャイア)の代官もエアルドールマンと呼ばれた。十一世紀、古ノルド語「ヤール...
事件・軍事・戦争

バドン山(モンス・バドニクス)の戦い

バドン山の戦い(Battle of Mount Badon)またはモンス・バドニクスの戦い(Battle of Mons Badonicus)、あるいはモンス・バドニスの戦い(Battle of Mons Badonis)は五世紀後半から六世紀前半の間のある時期、ブリテン島でブリトン人の軍勢とサクソン人の軍勢が戦いブリトン軍が勝利した戦い。この戦いの結果サクソン人の侵攻は一時停滞したとされるが、史...
先史・考古学

パヴィランドの赤い貴婦人(The Red Lady of Paviland)

「パヴィランドの赤い貴婦人(The Red Lady of Paviland)」は英国ウェールズ地方南部ガワー半島のパヴィランド洞窟で発見された3万3000年前の男性の骨。骨を覆っていた赤土()によって赤く染まっており、発見当時は女性とみられていたことからこの名前が付けられた。 ウィリアム・バックランドの発見 「パヴィランドの赤い貴婦人(The Red Lady of Paviland)」は182...
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文化・芸術

「ケルズの書」

「ケルズの書(Book of Kells)」は西暦800年前後アイルランドのケルズ修道院で完成した代表的な中世装飾写本の一つ。アイルランド・ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館(The Library of Trinity College Dublin)収蔵(Trinity College Dublin MS 58)。「リンディスファーン福音書」「ダロウの書」とともに三大写本の一つに数えられる。...
宗教・神話・伝承

トゥルッフ・トゥルウィス

トゥルッフ・トゥルウィスまたはトゥルッフ・トルウィス(ウェールズ語” Twrch Trwyth”)はウェールズの伝承「マビノギオン」収録の最古のアーサー王物語「キルフーフとオルウェン」に登場する猪の怪物。アルスル(アーサー王)戦士団と激しい戦いを繰り広げた。 「ブリトン人の歴史」の豚トロイント ネンニウス著と伝わる九世紀の歴史書「ブリトン人の歴史” Historia Brittonum”」の73章...
人物

ダンカン1世(スコットランド王)

ダンカン1世(Duncan I , 1001年頃生-1040年8月14日没)は十一世紀初めのアルバ(スコットランド)王。在位1034年11月25日-1040年8月14日。前王マルカム2世の娘ベソックとアソル領主ダンケルド修道院長クリナンの間の子。 生涯 即位まで 即位前のダンカンについてはよくわかっていない。十四世紀スコットランドの聖職者ジョン・オブ・フォーダンが1384年頃に著した「スコットラン...
人物

コンミウス

コンミウス(Commius)はフランス北東部アルトワ地方に居住していたベルガエ人部族アトレバテス族の王。紀元前57年、カエサルがアトレバテス族を征服したあとカエサルによって王に推挙された。ブリタンニア遠征(紀元前55~54年)などカエサルの同盟者として活躍しアトレバテス族の勢力を拡大したが、紀元前52年、ウェルキンゲトリクスの反乱に協力してローマ軍に敗北、ブリテン島へ逃亡した。ブリテン島で再起しハ...
事件・軍事・戦争

クラウディウス帝のブリタニア侵攻(43年)

「クラウディウス帝のブリタニア侵攻(Claudian invasion of Britain)」は西暦43年、クラウディウス帝の命でアウルス・プラウティウス率いるローマ帝国軍がブリテン島へ侵攻、現地のブリトン人部族と交戦して服従させた戦争のこと。後にクラウディウス帝自ら親征し、ブリテン島南部をローマ帝国の属州とした。以後、属州の支配地域は拡大し、五世紀初頭(409-410年頃)にローマ帝国軍が撤退...
建築

アイオナ修道院

アイオナ修道院(Iona Abbey)はスコットランドのヘブリディーズ諸島の一つアイオナ島にあった修道院。563年、アイルランド出身の修道士コルンバによって創建され、以後、各地に築かれたコルンバ派修道院の中心として栄えたが、九世紀頃から始まったヴァイキングの侵攻と破壊によって衰退した。十三世紀初頭、ベネディクト派修道院となるが、十六世紀、スコットランド宗教改革にともない解体された。二十世紀に信徒の...
人物

キュネギリス(ウェセックス王)

キュネギリス(Cynegils)は七世紀初頭のウェスト・サクソン(ゲウィッセ)の王(在位611-642年頃?)。626年から636年の間息子または弟のクウィッチェルムと共同王であったとみられる。キリスト教へ改宗した最初のウェセックス王で、宣教師ビリヌスをドーチェスター・オン・テムズ司教に任命した。ノーサンブリアのエドウィン王やマーシア王国のペンダ王の勢力に圧迫され、ノーサンブリアのオスワルド王に従...
人物

ゴドウィン(ウェセックス伯)

ウェセックス伯ゴドウィン(” Godwin, Earl of Wessex”、生年不明-1053年4月15日没)はクヌート大王によってウェセックス伯(在位:1020-53)に抜擢され、クヌート、ハロルド1世、ハーザクヌート、エドワード証聖王の四代のイングランド王の下で権勢を誇った新興の有力貴族。エドワード証聖王の妃エディス、イングランド王ハロルド2世の父。 ゴドウィン家の起源 ゴドウィンが史料に初...
ヨーロッパの城

ファレーズ城

ファレーズ城(Château de Falaise)はフランス・ノルマンディー地域圏カルヴァドス県ファレーズ市にあるモット・アンド・ベイリー式の城塞。イングランド王ウィリアム1世の生誕地として知られ、「征服王ギヨーム(ウィリアム)の城(Château Guillaume-le-Conquérant)」という別名がある()。 征服王の城 ファレーズ城の史料上の初出は1027年頃、兄のノルマンディー公...
社会・法

民会(古ゲルマン)

「民会(ディング," Thing ")」は古ゲルマン人部族社会において意思決定を行った会議体。『武装能力を有する自由人男子が特定の期日に集まり、部族にとって重要な問題について協議した。』()。スカンディナビア半島を中心にアイスランド、ブリテン諸島、フリジア(現在のドイツからオランダにかけての北海沿岸地域)などで見られた。なお、歴史用語としては古代ギリシアのエクレシア(ギリシア語 “ἐκκλησία...
ヨーロッパの城

コニスバラ城

コニスバラ城(Conisbrough Castle)は英国サウスヨークシャー州にある中世城塞。十一世紀、木造のモット・アンド・ベイリー式城塞が築かれ、十二世紀末に石造城塞として築城された。後にヨーク家の主要城塞の一つとなり、特に薔薇戦争でヨーク派の拠点として活用された。高さ27メートルの特徴的な歯車型の城塔(シェル・キープ)が名高い。 築城 コニスバラはアングロ・サクソン七王国(ヘプターキー)時代...
宗教・神話・伝承

ガニエダ

ガニエダ(ラテン語”Ganieda”、ウェールズ語”Gwenddydd”グウェンジーズ)はウェールズの伝承「マルジンとグウェンジーズの対話」(1100年以前成立)やジェフリー・オブ・モンマス著「メルリヌス伝(マーリンの生涯)」に登場する魔術師・予言者マーリンの姉妹。 ウェールズの伝承上のグウェンジーズ 「マビノギオン」の原本のひとつ、1382年~1410年頃に編纂されたとみられる古写本「ヘルゲスト...
国・王朝・民族

ダルリアダ王国

ダルリアダ王国(Dalriada / アイルランド語"Dál Riata" ダール・リアタまたはリアダ)は六世紀頃から九世紀頃にかけて、ノース海峡を挟んでスコットランド西部アーガイル地方とアイルランド北東部アントリムにまたがる地域を支配したスコット人の王国。首都はドゥナド(Dunadd)。西暦500年頃、アイルランド北東部にいたゲール系の人々(スコット人)が伝説の建国者ファーガス大王に率いられてス...
建築

モット・アンド・ベイリー式城塞

「モット・アンド・ベイリー式城塞(英語” Motte-and-bailey castle”,フランス語” Motte castrale”」は十世紀から十三世紀にかけて北フランスからブリテン島、さらにヨーロッパ各地に広まった築城形式。土・木製または石造の居館となる城塔を自然の丘陵地あるいは人工の盛り土(モット” Motte”)の上に築き、その周囲に木製の防御壁で囲まれた城庭(ベイリー” Bailey...
ヨーロッパの城

チェプストー城

チェプストー城(Chepstow Castle)は英国ウェールズ地方モンマスシャーにある中世城塞。1067年、イングランド王ウィリアム1世の重臣ウィリアム・フィッツオズバーンによって築かれ、ウェールズ侵攻の軍事拠点として活用された。プランタジネット朝初期の四人の王に仕えた著名な騎士ウィリアム・マーシャルの居城となる。石造としては英国で現存する最古の城で、第一級イギリス指定建造物に登録されている。 ...
国・王朝・民族

カトゥウェッラウニ族

カトゥウェッラウニ族(Catuvellauni)はローマ帝国によるブリテン島征服時(西暦43年)に抵抗した部族連合の中心となった部族。紀元前一世紀後半頃から、テムズ川以北、現在のハートフォードシャー州周辺に勢力を持ち、クノベリヌス王(在位:西暦9年頃-40年頃)のころに周辺に支配を拡大して強勢を誇った。最後の王カラタクス(在位:43年頃-50年頃)はローマ軍の侵攻後、各地でゲリラ戦を展開し激しく抵...
文化・芸術

「ベリー公のいとも豪華なる時禱書」(ランブール兄弟)

「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」(Les Très Riches Heures du duc de Berry)は十五世紀のフランスで製作された装飾写本。「時禱書」とは聖職者の日々の礼拝儀礼をまとめた「聖務日課書」を簡略化したもののこと。1411年頃から1416年の間の時期にベリー公ジャン1世の依頼でランブール兄弟によって作成が開始され、ベリー公およびランブール兄弟死後の製作中断期を経て1480...
人物

エゼルベルフト1世(ケント王)

エゼルベルフト(Æthelberht)はアングロ・サクソン諸王国の一つケント王国の王(在位:580年頃-616年)。エゼルベルト、エセルベルトとも。八世紀の同名のケント王と区別してエゼルベルフト1世と呼ばれる。フランク王国の王族ベルタとの結婚を通じて大陸との密接な関係を築いた。596年、ローマからの宣教団を受け入れてアングロ・サクソン諸王国としては最初にキリスト教に改宗、カンタベリーに司教座を置い...
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