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人物

キュネギリス(ウェセックス王)

キュネギリス(Cynegils)は七世紀初頭のウェスト・サクソン(ゲウィッセ)の王(在位611-642年頃?)。626年から636年の間息子または弟のクウィッチェルムと共同王であったとみられる。キリスト教へ改宗した最初のウェセックス王で、宣教師ビリヌスをドーチェスター・オン・テムズ司教に任命した。ノーサンブリアのエドウィン王やマーシア王国のペンダ王の勢力に圧迫され、ノーサンブリアのオスワルド王に従...
ヨーロッパの城

フジェール城

フジェール城(Château de Fougères)はフランス・ブルターニュ地方(現在のブルターニュ地域圏イル=エ=ヴィレーヌ県フジェール)にある城塞。ブルターニュ地方とノルマンディー地方の境界にあり、フランスの歴史上、ブルターニュ地方の要衝として繰り返し戦いの舞台となった。公益財団法人日本城郭協会選「ヨーロッパ100名城」の一つ。 フジェール市公式アカウントより”Vues du fabuleu...
人物

キネザ・ウレディク

キネザ・ウレディク(Cunedda Wledig)は中世ウェールズ諸王国の王家共通の祖先とされる半伝説的な王。四世紀後半〜五世紀前半頃、ブリトン人のウォタディニ族が支配していたフォース湾沿岸地域から戦士団を率いてウェールズ北部に渡りグウィネズ王国を建国したと言われ、彼の末裔が後のグウィネズ、ポウィス、デハイバース王家となったとされるが、彼から始まる系図は十世紀頃以降の創作とみられる。 キネザに関す...
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事件・軍事・戦争

ワット・タイラーの乱(1381年)

「ワット・タイラーの乱(Wat Tyler's Rebellion)」は1381年6月、イングランド王国で人頭税導入に反対して元兵士のワット・タイラーや聖職者ジョン・ボールらに率いられた農民たちが蜂起した事件。英語ではシンプルに"Peasants' Revolt"(農民の反乱)の名で呼ばれることが多い。同時期フランスでおきたジャックリーの乱(1358年)などとともに、中世後期を代表する農民反乱であ...
宗教・神話・伝承

「神の平和」運動

「神の平和(ラテン語: Pax Dei, 英語:Peace and Truce of God, フランス語:Trêve de Dieu )」運動は10世紀~11世紀にかけてフランスで起きた宗教運動。カール大帝(シャルルマーニュ)死後、後継者争いによる内戦とヴァイキングの侵攻によってフランク王国が分裂・無秩序化した結果、新興領主・城主層が台頭、私闘(フェーデ)が相次いだことから、農民や聖職者など非戦...
人物

カドワソン・アプ・カドヴァン(グウィネズ王)

カドワソン・アプ・カドヴァン(Cadwallon ap Cadfan,またはカドワロン・アプ・カドファン)は七世紀前半、ウェールズ地方北部のグウィネズ王国を治めた王(在位625年頃-634年)。ノーサンブリアのエドウィン王に敗れて一時アイルランドに亡命したが後に復権し、633年、マーシア王国と同盟してハットフィールド・チェイスの戦いでエドウィン王を討ち、その後継者らも次々と倒してノーサンブリア地方...
人物

ゴドウィン(ウェセックス伯)

ウェセックス伯ゴドウィン(” Godwin, Earl of Wessex”、生年不明-1053年4月15日没)はクヌート大王によってウェセックス伯(在位:1020-53)に抜擢され、クヌート、ハロルド1世、ハーザクヌート、エドワード証聖王の四代のイングランド王の下で権勢を誇った新興の有力貴族。エドワード証聖王の妃エディス、イングランド王ハロルド2世の父。 ゴドウィン家の起源 ゴドウィンが史料に初...
先史・考古学

ペントレ・イヴァン(Pentre Ifan)

「ペントレ・イヴァン(Pentre Ifan)」は英国ウェールズ地方ペンブルックシャー州にある紀元前3500年頃の支石墓(ドルメン)遺跡である。ペントレ・イヴァンはウェールズ語で「イヴァン(ジョン)の村」を意味()し、近郊にある同名の村から名前が取られている。ウェールズ政府歴史遺産管理組織Cadw(カドゥ)の管理下にある。 ドルメン(Dolmen) 新石器時代の紀元前4000年代頃から紀元前300...
政治・経済

パリ条約(1259)

「パリ条約” Treaty of Paris”」は1259年12月4日にフランス王ルイ9世とイングランド王ヘンリ3世との間で結ばれた条約。フランス・カペー王家に対しイングランド・プランタジネット(アンジュー)王家が臣従礼を捧げることで、ヘンリ2世とアリエノール・ダキテーヌの結婚以来続く両国間の紛争を終結させ、平和的に維持可能な関係をもたらしたが、反面、同条約に内包される矛盾が後の英仏百年戦争(13...
宗教・神話・伝承

トゥルッフ・トゥルウィス

トゥルッフ・トゥルウィスまたはトゥルッフ・トルウィス(ウェールズ語” Twrch Trwyth”)はウェールズの伝承「マビノギオン」収録の最古のアーサー王物語「キルフーフとオルウェン」に登場する猪の怪物。アルスル(アーサー王)戦士団と激しい戦いを繰り広げた。 「ブリトン人の歴史」の豚トロイント ネンニウス著と伝わる九世紀の歴史書「ブリトン人の歴史” Historia Brittonum”」の73章...
事件・軍事・戦争

ヘースティングズの戦い(1066年)

ヘースティングズの戦い(Battle of Hastings)は1066年10月14日、イングランド南部の港町ヘースティングズの近郊、現在のイースト・サセックス州バトルで行われた、ノルマンディー公ギヨーム2世がイングランド王ハロルド2世に勝利した戦い。戦後、ノルマンディー公ギヨーム2世はイングランド王に即位(イングランド王ウィリアム1世、在位1066-87年)してイングランドを征服、アングロ・サク...
人物

ユーグ・カペー(フランス王)

ユーグ・カペー(仏"Hugues Capet")はカペー朝初代のフランス王(在位987年7月3日~996年10月22から25日の間)。西フランク王国の有力諸侯ロベール家の当主ユーグ・ル・グランの長男として生まれた。生年には、家督相続した956年に17歳であったとする説と15歳であったとする説の二説()があり、939年ないし941年頃と考えられている。 ロベール家の台頭 ロベール家は、もともとライン...
ヨーロッパの城

エディンバラ城

エディンバラ城(Edinburgh Castle)はスコットランドの首都エディンバラ市にある中世の城。スコットランド王歴代の居城であり天然の要害に立つ堅固な要塞である。「翼の生えた岩の城」「乙女の城」()とも呼ばれ、「英国史上最も包囲を受けた城」と評される()。ユネスコ世界文化遺産「エディンバラの旧市街と新市街(Old and New Towns of Edinburgh)」を構成する建造物の一つ...
文化・芸術

「タラ・ブローチ」

「タラ・ブローチ」(Tara Brooch)は七世紀後半から八世紀初頭、アイルランドで制作されたブローチ。円環部分と長い留め金ピンから構成される島嶼芸術(Insular art)特有の準環状ブローチで、精巧な金線細工(filigree)が施された豪華な工芸品であるため、高い地位の人物のために作られたとみられる。発見状況は不明な点が多く、1850年頃にアイルランド東部ミーズ県ベティスタウンの海岸で発...
地理・地域・都市

「肥沃な三日月地帯」

「肥沃な三日月地帯(Fertile Crescent)」とは古代オリエント史において、ペルシア湾からメソポタミア、シリア、エジプトにかけての南側に開いた、農耕に適した地理的・気候的条件を満たして人類最初の農耕に基づく都市文明が築かれた三日月状の地域を指す。 「元来はメソポタミアからシリア・パレスティナ、そしてナイル川流域にかけての古代都市文明が栄えた地帯をさしていた。農耕文化の起源に関する調査が進...
ヨーロッパの城

ボディアム城

ボディアム城(Bodiam Castle)は1385年、イングランド王エドワード3世・リチャード2世に仕えた騎士エドワード・ダリングリッジによって現在のイースト・サセックス州ロバーツブリッジ近郊に築かれた中世城塞である。ロザー川から引かれた水を充分に湛えた濠で囲まれた水城で、水面に浮かぶ美しい佇まいから非常に人気の観光スポットとなっている。 築城 城を築いたエドワード・ダリングリッジ(” Edwa...
人物

ルーラッハ(スコットランド王)

ルーラッハ(Lulach, 1058年3月17日没)は十一世紀半ばのアルバ(スコットランド)王・マリ王(Mormaer of Moray)。在位1057年8月15日-1058年3月17日。マクベス王死後、王位を継いだが七か月余りの短い治世で暗殺されて生涯を終えた。異名は「不運な者(スコットランド・ゲール語“Tairbith”)」。母は後のマクベス夫人グロッホ、父はマリ王ギラコムガン(Gille C...
人物

ハンムラビ王

ハンムラビ王(前1792年~1750年)はバビロン第一王朝六代目の王。ウル第3王朝以来約250年ぶりにメソポタミアを統一して、『ハンムラビ「法典」』の編纂や大規模な運河開削・灌漑事業の実施など古バビロニア王国の草創者となった。 「ウル第三王朝」滅亡後のメソポタミア メソポタミアでは紀元前三千年頃からシュメール人都市国家が群雄割拠した「初期王朝時代」、アッカド人による統一王朝「アッカド王朝時代」、シ...
ヨーロッパの城

ファレーズ城

ファレーズ城(Château de Falaise)はフランス・ノルマンディー地域圏カルヴァドス県ファレーズ市にあるモット・アンド・ベイリー式の城塞。イングランド王ウィリアム1世の生誕地として知られ、「征服王ギヨーム(ウィリアム)の城(Château Guillaume-le-Conquérant)」という別名がある()。 征服王の城 ファレーズ城の史料上の初出は1027年頃、兄のノルマンディー公...
国・王朝・民族

ノーサンブリア王国

ノーサンブリア王国(Kingdom of Northumbria)はハンバー川以北、現在のイングランド北部からスコットランド南部にかけて存在したアングロ・サクソン系王国の一つ。ノーサンブリアとはハンバー川の北の人々を指す古英語に由来し八世紀初め頃から使われ始めた。六世紀後半頃から北部のバーニシア王国と南部のデイラ王国が争い、バーニシア王エセルフリス、デイラ王エドウィン、バーニシア王オスワルドが相次...
人物

レドワルド(イースト・アングリア王)

レドワルド(Rædwald,Raedwald or Redwald)は6世紀後半から7世紀初頭にかけてブリテン島東南部のアングロ・サクソン王国の一つイースト・アングリア王国の王であった人物(在位599頃–624頃)。治世初期はケント王エゼルベルフトに従属していたが、エゼルベルフト王死後、ブレトワルダとしてブリテン島に覇権を確立した。契機となったのはデイラ王国の王子エドウィンを庇護して、616年また...
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