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建築

モット・アンド・ベイリー式城塞

「モット・アンド・ベイリー式城塞(英語” Motte-and-bailey castle”,フランス語” Motte castrale”」は十世紀から十三世紀にかけて北フランスからブリテン島、さらにヨーロッパ各地に広まった築城形式。土・木製または石造の居館となる城塔を自然の丘陵地あるいは人工の盛り土(モット” Motte”)の上に築き、その周囲に木製の防御壁で囲まれた城庭(ベイリー” Bailey...
人物

ジャン・ド・メス

ジャン・ド・メス(Jean de Metz)またはジャン・ド・ヌイヨンポン(Jean de Novelompont)はドンレミ村を出たジャンヌ・ダルクがヴォークルールからシノン城へと赴く際に護衛したヴォークルール城主ロベール・ド・ボードリクール配下の準騎士の一人。ジャンヌ・ダルクの最初の戦友として知られる。1398年生、没年不明。 名前のヌイヨンポン(Novelompont)は出身地であるロレーヌ...
人物

ラヌルフ・ド・グランヴィル

ラヌルフ・ド・グランヴィル(” Ranulf de Glanville”,?-1190)はイングランド王ヘンリ2世に仕えた政治家・法律家で、宰相にあたる行政長官(Chief Justiciar)を務めた。法制史上重要なコモン・ロー成立初期の裁判手引書「イングランド王国の法と慣習(Tractatus de legibus et consuetudinibus regni Angliae)」の著者と見...
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建築

アイオナ修道院

アイオナ修道院(Iona Abbey)はスコットランドのヘブリディーズ諸島の一つアイオナ島にあった修道院。563年、アイルランド出身の修道士コルンバによって創建され、以後、各地に築かれたコルンバ派修道院の中心として栄えたが、九世紀頃から始まったヴァイキングの侵攻と破壊によって衰退した。十三世紀初頭、ベネディクト派修道院となるが、十六世紀、スコットランド宗教改革にともない解体された。二十世紀に信徒の...
人物

タリエシン

タリエシン(Taliesin)は六世紀頃、イングランド北部ノーサンブリア地方に実在した詩人(バルド)。後にウェールズ地方で彼に関する様々な伝承がつくられた。伝承の中では数百年の時を越えて様々な時代・世界に登場し、長く生き続けて転生を繰り返しているとみられている。グウィオン・バッハ(” Gwion Bach ”「タリエシン物語」)、テルゲシヌス(”Telgesinus”「マーリンの生涯」)などの名で...
人物

ハロルド2世(イングランド王)

ハロルド2世(Harold II)またはハロルド・ゴドウィンソン(Harold Godwinson)は最後のアングロ・サクソン系イングランド王(在位1066年1月6日-10月14日)。1020年頃生-1066年10月14日没。クヌート大王時代からエドワード証聖王の時代にかけて権力を振るったウェセックス伯ゴドウィンの次男。武勇に優れ、父伯亡きあとゴドウィン家当主として義兄エドワード証聖王政権を支えた...
社会・法

ゲルマン部族法典

ゲルマン部族法典(または初期ゲルマン法"Early Germanic Law")は五世紀から九世紀にかけてヨーロッパのゲルマン諸国家で制定されたゲルマン人の固有法群の総称。諸部族の慣習法を元にローマ法の影響を受けて編纂された。西ゴート王アラリック2世によって編纂された『アラリックの抄典(Breviarium Alarici)』や、フランク王クローヴィス1世によって編纂された『サリカ法典(Lex S...
ヨーロッパの城

エディンバラ城

エディンバラ城(Edinburgh Castle)はスコットランドの首都エディンバラ市にある中世の城。スコットランド王歴代の居城であり天然の要害に立つ堅固な要塞である。「翼の生えた岩の城」「乙女の城」()とも呼ばれ、「英国史上最も包囲を受けた城」と評される()。ユネスコ世界文化遺産「エディンバラの旧市街と新市街(Old and New Towns of Edinburgh)」を構成する建造物の一つ...
文化・芸術

「ケルズの書」

「ケルズの書(Book of Kells)」は西暦800年前後アイルランドのケルズ修道院で完成した代表的な中世装飾写本の一つ。アイルランド・ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館(The Library of Trinity College Dublin)収蔵(Trinity College Dublin MS 58)。「リンディスファーン福音書」「ダロウの書」とともに三大写本の一つに数えられる。...
宗教・神話・伝承

トゥルッフ・トゥルウィス

トゥルッフ・トゥルウィスまたはトゥルッフ・トルウィス(ウェールズ語” Twrch Trwyth”)はウェールズの伝承「マビノギオン」収録の最古のアーサー王物語「キルフーフとオルウェン」に登場する猪の怪物。アルスル(アーサー王)戦士団と激しい戦いを繰り広げた。 「ブリトン人の歴史」の豚トロイント ネンニウス著と伝わる九世紀の歴史書「ブリトン人の歴史” Historia Brittonum”」の73章...
人物

アウルス・プラウティウス

アウルス・プラウティウス(Aulus Plautius)は一世紀半ば頃のローマ帝国の軍人・政治家。29年、執政官就任、その後、属州パンノニア総督を経て、西暦43年、クラウディウス帝の命でブリテン島侵攻軍の総司令官となる。ブリテン島南部を征服後、新設された属州ブリタニアの初代総督を務めた。47年、退任後ローマへ帰還、小凱旋式の栄誉を受けた。生没年不詳。 生涯と事績 初期のキャリア 出生は不明だが、初...
人物

ノーサンブリアのエセルフリス(バーニシアとデイラの王)

エセルフリス(Æthelfrith)は六世紀後半、イングランド北東部にあったバーニシア王国の王(在位:593年頃-616/617年)。エアドフェレド(Eadfered)とも。ブリトン人からは「フレサウルス("Flesaurs"ブリトン語で狡猾な、詐欺師などの意味)」の異名で呼ばれる()。非キリスト教の神を信仰していたという。周辺諸国との戦いで勢力を拡大し、604年、デイラ王国を征服、のちにノーサン...
人物

カラタクス

カラタクス(Caratacus)はカトゥウェッラウニ族のクノベリヌス王の子で最後のカトゥウェッラウニ王。西暦43年のローマ帝国軍によるブリテン島侵攻に抵抗し、属州成立後もゲリラ戦を展開して対抗したが、西暦51年、ローマ軍との決戦に敗れ、ブリガンテス族の女王カルティマンドゥアによりローマへ送致された。 前史 ガリア戦争の過程でユリウス・カエサルはブリテン島からガリア人を支援する動きがあることを把握し...
先史・考古学

パヴィランドの赤い貴婦人(The Red Lady of Paviland)

「パヴィランドの赤い貴婦人(The Red Lady of Paviland)」は英国ウェールズ地方南部ガワー半島のパヴィランド洞窟で発見された3万3000年前の男性の骨。骨を覆っていた赤土()によって赤く染まっており、発見当時は女性とみられていたことからこの名前が付けられた。 ウィリアム・バックランドの発見 「パヴィランドの赤い貴婦人(The Red Lady of Paviland)」は182...
人物

コンミウス

コンミウス(Commius)はフランス北東部アルトワ地方に居住していたベルガエ人部族アトレバテス族の王。紀元前57年、カエサルがアトレバテス族を征服したあとカエサルによって王に推挙された。ブリタンニア遠征(紀元前55~54年)などカエサルの同盟者として活躍しアトレバテス族の勢力を拡大したが、紀元前52年、ウェルキンゲトリクスの反乱に協力してローマ軍に敗北、ブリテン島へ逃亡した。ブリテン島で再起しハ...
国・王朝・民族

ウェセックス王国

ウェセックス王国(Kingdom of Wessex)は六世紀から十世紀にかけてブリテン島に存在したサクソン人の王国。七王国の一つ。六世紀後半、テムズ川上流域で勃興し七世紀始め頃からブリテン島南部・南西部を支配下におさめ強国として台頭、マーシア王国、ノーサンブリア王国を始めとする諸王国と覇を競った。825年、エグバート王時代にマーシア王国を撃破してブリテン島に覇権を確立、アルフレッド大王治世下でデ...
文化・芸術

「タラ・ブローチ」

「タラ・ブローチ」(Tara Brooch)は七世紀後半から八世紀初頭、アイルランドで制作されたブローチ。円環部分と長い留め金ピンから構成される島嶼芸術(Insular art)特有の準環状ブローチで、精巧な金線細工(filigree)が施された豪華な工芸品であるため、高い地位の人物のために作られたとみられる。発見状況は不明な点が多く、1850年頃にアイルランド東部ミーズ県ベティスタウンの海岸で発...
人物のリスト

歴代ローマ教皇の一覧

最初期のローマ教会は誰か一人の司教に統率される組織ではなく、複数名の「司教」「司祭」による集団指導体制であったと考えられている。ローマ「司教」の最初のリストは160~185年頃に作られ、西暦220年頃、16代目カリクストゥス1世期にペトルス(ペトロ)を最初のローマ司教とみなすようになった。少なくともそれ以前の「教皇」として挙げられている人物については宗教説話にしか登場しない人物も少なからず含まれ、...
社会・法

従士制

従士制とは何か 古ゲルマン社会の部族には王制と共和制のものがあり、前者は一名の王が、後者は複数の首長(プリンケプス)が指導的立場に立ち、世襲貴族の下に貴族の子弟や自営農民などからなる自由民、奴隷などの非自由民の諸身分が存在する社会を構成していた。自由民男子は武装を認められて、王・首長や貴族の統率下に入り従士団を形成した。シュルツェによれば従士団は以下のように定義される。 『歴史学でいう従士団とは、...
地理・地域・都市

アルビオン

アルビオン(Albion)はグレート・ブリテン島の古名・別名。紀元前四世紀以前の文献に見え、古代ギリシアでアイルランド島と区別してグレートブリテン島を指す地名として使われ始めた。ローマ時代にブリソン諸語に由来する言葉"Pritanī"のラテン語化ブリタンニア(Britannia)/ブリタニア(Britania)という地名が定着したことで一般的に使われることは少なくなる。スコットランド・ゲール語のア...
先史・考古学

ペントレ・イヴァン(Pentre Ifan)

「ペントレ・イヴァン(Pentre Ifan)」は英国ウェールズ地方ペンブルックシャー州にある紀元前3500年頃の支石墓(ドルメン)遺跡である。ペントレ・イヴァンはウェールズ語で「イヴァン(ジョン)の村」を意味()し、近郊にある同名の村から名前が取られている。ウェールズ政府歴史遺産管理組織Cadw(カドゥ)の管理下にある。 ドルメン(Dolmen) 新石器時代の紀元前4000年代頃から紀元前300...
事件・軍事・戦争

ユリウス・カエサルのブリタニア侵攻(前55-前54年)

紀元前55年と翌54年、二度に渡ってブリテン島へ侵攻したユリウス・カエサル率いるローマ軍と現地のブリトン人部族連合とのあいだで起きた戦争のこと。 背景 紀元前58年、属州ガリア・キサルピナと属州ガリア・トランサルピナ(後のガリア・ナルボネンシス)のプロコンスル指揮権を獲得したユリウス・カエサルは、ケルト系のヘルウェティイ族が移住のためローマ属州を通過する許可を求めてきたことを口実として、ガリア地方...
宗教・神話・伝承

「神の平和」運動

「神の平和(ラテン語: Pax Dei, 英語:Peace and Truce of God, フランス語:Trêve de Dieu )」運動は10世紀~11世紀にかけてフランスで起きた宗教運動。カール大帝(シャルルマーニュ)死後、後継者争いによる内戦とヴァイキングの侵攻によってフランク王国が分裂・無秩序化した結果、新興領主・城主層が台頭、私闘(フェーデ)が相次いだことから、農民や聖職者など非戦...
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