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ブリテン諸島

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人物

カルティマンドゥア(ブリガンテス女王)

カルティマンドゥア(Cartimandua)は一世紀半ば、ローマ帝国支配下のブリテン島でイングランド北部を領土としたブリガンテス族の女王(在位:43年頃-69年頃)。有力な被護王国の一つとしてローマ帝国の属州支配に忠実で、親ローマ派の代表的存在となった。ローマ軍に抵抗して敗れたカトゥウェッラウニ族の王カラタクスが助けを求めて逃げ延びてくると、彼を捕らえてローマ軍に引き渡した。69年頃、前夫ウェヌテ...
ヨーロッパの城

ペヴェンジー城

ペヴェンジー城(Pevensey Castle)は英国イースト・サセックス州にある城址。古代ローマ時代の砦の遺構を利用して1067~70年頃にノルマン式の城が築かれ、1240~50年代に改築されて現在の城の構造が確立する。英仏海峡を臨む沿岸防衛の要衝として重視され、古代ローマ時代から第二次世界大戦まで繰り返し軍事的施設として利用された。 ローマ時代の砦アンデリトゥム(アンデリダ) ペヴェンジー城は...
ヨーロッパの城

コルチェスター城

コルチェスター城(Colchester Castle)は英国エセックス州の主要都市コルチェスターにある中世の城塔。コルチェスター市にかつてあった古代ローマ属州時代の都カムロドゥヌムの遺構の資材を再利用して、イングランド王ウィリアム1世の命で1076年から1100年頃にかけて方形の天守塔(キープ)が築かれた。現在はコルチェスター博物館となっている。 ローマ帝国ブリタニア属州の都カムロドゥヌム コルチ...
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歴史的文書

「アングロ・サクソン年代記」

「アングロ・サクソン年代記(Anglo-Saxon Chronicle)」はアルフレッド大王治世下の九世紀末、当時、残っていた古い記録や文書、民間の伝承を集め、デーン人の侵攻を中心に同時代の記録を追加されて編纂が始められた年代記形式の歴史書。後に複数の写本が作られて各地の教会や修道院でそれぞれ書き継がれ、これらの写本類をあわせると、西暦0年から1154年までの記録が残されている。複数の写本で構成さ...
人物のリスト

歴代イングランド君主の一覧

イングランドの君主を一覧にする際、どこまでさかのぼるか?については様々な考え方がある。第一は九世紀前半、七王国時代の諸国に君臨したマーシア王国を滅ぼしてウェセックス王国の優位を確立し、以後歴代ウェセックス王家=イングランド王家の直系の祖となったエグバート王(在位802-839年)から数えるもの、第二はヴァイキングの支配領域(デーンロー)と勢力を二分する唯一のアングロ・サクソン人の王国となったことで...
事件・軍事・戦争

アッシュダウンの戦い(871年)

アッシュダウンの戦い(Battle of Ashdown)は、871年1月8日、ウェセックス王エゼルレッドと弟アルフレッドが率いるウェセックス王国軍が、「大軍勢(または大異教徒軍)」の名で知られたヴァイキング連合軍に勝利した戦い。 前段階 八世紀末から始まるヴァイキングの活動は九世紀半ばから本格化した。850年代までは個々の集団がブリテン諸島から大陸沿岸にかけて襲撃や略奪を行っていたが、865年、...
ヨーロッパの城

カーナーヴォン城

カーナーヴォン城(またはカナーヴォン城/英語” Caernarfon Castle”/ウェールズ語カステス・カエルナルヴォン” Castell Caernarfon”)はウェールズ北部グウィネズ州にある中世の城。イングランド王エドワード1世がウェールズ地方を征服した後、1283年から1292にかけて城塞建築家マスター・ジェイムズに命じて築かせた。コンウィ城、ハーレック城、ビューマリス城とともにユネ...
人物

マンドゥブラキウス

マンドゥブラキウス(Mandubracius)は紀元前一世紀半ば頃のブリテン島の部族トリノウァンテス族の王。カッシウェッラウヌスに圧迫され、ユリウス・カエサルの第二次ブリテン島侵攻(前54年)の際はカエサルに庇護を求めた。 生涯 ユリウス・カエサルの「ガリア戦記” De Bello Gallico”」によれば、カッシウェッラウヌスによって父王()が殺されたため、カエサルの下に逃れていた。紀元前54...
人物

トルフィン・シグルドソン(オークニー伯)

オークニー伯トルフィン・シグルドソン(Thorfinn Sigurdsson ,1009頃-1065)はヴァイキングである。祖父の代にオークニー諸島に渡り一族でオークニー諸島を征服し、スコットランド王によってオークニー伯に叙された。一族の内紛を鎮めオークニー諸島の他ケイスネス地方などハイランド北東部の北海沿岸地域を実効支配しケイスネス王(Mormaer of Caithness )を称した。「豪腕...
国・王朝・民族

アトレバテス族

アトレバテス族(Atrebates)は紀元前一世紀頃フランス・アルトワ地方にいたベルガエ人部族。紀元前50年代、コンミウス王がユリウス・カエサルのガリア戦争に協力して勢力を拡大したが、紀元前52年、ウェルキンゲトリクスの反乱に際してローマ軍と戦い敗北、ブリテン島へ逃れてブリテン島南部に勢力を確立した。西暦40年代、カトゥウェッラウニ族の圧迫を受けたウェリカ王がクラウディウス帝の下へ亡命したことがロ...
ヨーロッパの城

ボディアム城

ボディアム城(Bodiam Castle)は1385年、イングランド王エドワード3世・リチャード2世に仕えた騎士エドワード・ダリングリッジによって現在のイースト・サセックス州ロバーツブリッジ近郊に築かれた中世城塞である。ロザー川から引かれた水を充分に湛えた濠で囲まれた水城で、水面に浮かぶ美しい佇まいから非常に人気の観光スポットとなっている。 築城 城を築いたエドワード・ダリングリッジ(” Edwa...
社会・法

エアルドールマン

エアルドールマン(古英語:Ealdorman,英語:Alderman)は中世前期のイングランドにアングロ・サクソン人が立てた諸王国で王家に次ぐ地方領主・豪族の首長や戦時の指導者を指して使われた人々の名称で、九世紀にイングランドのアングロ・サクソン諸王国がウェセックス王国の下で統一されると、大規模領主とあわせて国王直轄領の州(シャイア)の代官もエアルドールマンと呼ばれた。十一世紀、古ノルド語「ヤール...
事件・軍事・戦争

ノルマン・コンクエスト(1066年)

「ノルマン・コンクエスト(Norman Conquest)」は、1066年、ノルマンディー公ギヨーム2世率いるノルマンディー公国軍がイングランドへ侵攻、ヘースティングズの戦い(1066年10月14日)の勝利によってイングランド王位を獲得し、以後1070年代半ばにかけてイングランド全土を征服していった一連の軍事行動、および、征服の過程でアングロ・サクソン人からノルマン人へと支配層が入れ替わることで生...
人物

アルフレッド大王(ウェセックス王)

「アルフレッド大王( ” Alfred The Great ” 古英語 “Ælfrēd ”)」はウェセックス王エゼルウルフと王妃オズブルフの第四男として849年に生まれた。いずれも短い在位期間となった三人の兄に続いて871年4月23日、ウェセックス王に即位。デーン人の侵攻を撃退して、彼らをカトリックに改宗させ、その勢力範囲をイングランド東北部「デーンロー」に留めた。軍制改革、行政機構の整備、「アル...
人物

ソールズベリーのロジャー(ソールズベリー大司教)

ロジャー・オブ・ソールズベリー(Roger of Salisbury,?-1139)はヘンリ1世(在位1100-1135)によって新設された国政を統括する行政長官(”Chief Justiciar” 在任1101-1139)に抜擢され、中世イングランドの行政機構の土台を築いた。ソールズベリー大司教(在任1102-1139)。 ヘンリ1世による抜擢 元はノルマンディー地方カーンの近くにある小さな礼拝...
宗教・神話・伝承

ガニエダ

ガニエダ(ラテン語”Ganieda”、ウェールズ語”Gwenddydd”グウェンジーズ)はウェールズの伝承「マルジンとグウェンジーズの対話」(1100年以前成立)やジェフリー・オブ・モンマス著「メルリヌス伝(マーリンの生涯)」に登場する魔術師・予言者マーリンの姉妹。 ウェールズの伝承上のグウェンジーズ 「マビノギオン」の原本のひとつ、1382年~1410年頃に編纂されたとみられる古写本「ヘルゲスト...
人物

キンリッチ(ウェセックス王)

キンリッチ(Cynric)は第二代ウェセックス王(在位534-560年)。父または祖父のチェアディッチとともにブリテン島へ上陸、ウェセックス王国を建国したと伝えられている。 事績 キンリッチは495年、チェアディッチとともに五隻の船団を率いて現在のハンプシャー州南部に上陸したという。「アングロ・サクソン年代記」によればキンリッチはチェアディッチの子、アルフレッド王に仕えた修道士アッサーが著した「ア...
国・王朝・民族

カトゥウェッラウニ族

カトゥウェッラウニ族(Catuvellauni)はローマ帝国によるブリテン島征服時(西暦43年)に抵抗した部族連合の中心となった部族。紀元前一世紀後半頃から、テムズ川以北、現在のハートフォードシャー州周辺に勢力を持ち、クノベリヌス王(在位:西暦9年頃-40年頃)のころに周辺に支配を拡大して強勢を誇った。最後の王カラタクス(在位:43年頃-50年頃)はローマ軍の侵攻後、各地でゲリラ戦を展開し激しく抵...
人物のリスト

歴代ウェセックス王の一覧

ウェセックス王国の王の一覧 代数 王名 在位期間 主な事績 1 チェアディッチ() Cerdic 519-534年 建国者。495年にブリテン島に上陸し、519年にウェセックス王に即位した。 2 キンリッチ() Cynric 534-560年 チェアディッチの子または孫。チェアディッチとともに来訪し対ブリトン人戦争で活躍。 3 チェウリン Ceawlin 560-591/592年 キンリッチの子。...
事件・軍事・戦争

ヴァイキング「大軍勢(大異教徒軍)」の侵攻(865-878年)

「大軍勢(英語"The Great Army"古英語"micel here")」または「大異教徒軍(英語"The Great Heathen Army"古英語"mycel hæþen here")」は複数の指導者に率いられたスカンディナヴィア半島出身の戦士による連合軍。865年からイングランドへ侵攻しノーサンブリア王国、イースト・アングリア王国を相次いで滅ぼしイングランドの東半分を征服、アルフレッ...
事件・軍事・戦争

クラウディウス帝のブリタニア侵攻(43年)

「クラウディウス帝のブリタニア侵攻(Claudian invasion of Britain)」は西暦43年、クラウディウス帝の命でアウルス・プラウティウス率いるローマ帝国軍がブリテン島へ侵攻、現地のブリトン人部族と交戦して服従させた戦争のこと。後にクラウディウス帝自ら親征し、ブリテン島南部をローマ帝国の属州とした。以後、属州の支配地域は拡大し、五世紀初頭(409-410年頃)にローマ帝国軍が撤退...
人物のリスト

歴代スコットランド王の一覧

スコットランド王国は九世紀頃、ピクト人、スコット人、ブリトン人などの諸族が一つの王権の下に統合して成立したアルバ王国を起源としている。アルバはゲール語で元来ブリテン島を指す言葉だったが九世紀の終わりごろまでにこの統合王権を指すようになった。また、スコット人はアイルランド人を、スコウシア(スコットランド)もアイルランドを指した言葉だったが、十二世紀頃までに現在のスコットランド地方とそこに住む人々を指...
人物

リチャード・ド・ルーシー

リチャード・ド・ルーシー(”Richard de Lucy”または” Richard de Luci”,1089頃/1098頃-1179年7月14日)は中世イングランドの政治家。ヘンリ1世、スティーヴン王、ヘンリ2世三代のイングランド王に仕え、1154年から死の直前まで宰相にあたる行政長官(Chief Justiciar)としてアンジュー帝国運営の実務を統括した。 ヘンリ1世、スティーヴン王時代 ...
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