七王国時代

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人物

エグバート(ウェセックス王)

エグバート(Ecgberht)は九世紀前半、ブリテン島南部を支配したウェセックス王国の王(在位802-839年)。ケント王国の王子だったがマーシア王国の脅威から逃れてフランク王国のカール大帝を頼って亡命。帰国後、ウェセックス王に即位して七王国時代の分裂を収拾し、ブリテン島の諸勢力を従え、ヴァイキングを撃退、後のイングランド王国に繋がるブリテン島におけるウェセックス王権の優位を確立した。ブレトワルダ...
事件・軍事・戦争

アイドル川の戦い(616または617年)

アイドル川の戦い(Battle of the River Idle)またはアイドル河畔の戦いは616年または617年()、イングランド中部ノッティンガムシャーを流れるアイドル川の東側で、レドワルド王率いるイースト・アングリア王国軍とエセルフリス王率いるバーニシア王国が戦った戦い。バーニシア王エセルフリスが戦死し、イースト・アングリア軍が勝利した。この結果、レドワルド王は大きく名声を高めてブレトワル...
国・王朝・民族

ウェセックス王国

ウェセックス王国(Kingdom of Wessex)は六世紀から十世紀にかけてブリテン島に存在したサクソン人の王国。七王国の一つ。六世紀後半、テムズ川上流域で勃興し七世紀始め頃からブリテン島南部・南西部を支配下におさめ強国として台頭、マーシア王国、ノーサンブリア王国を始めとする諸王国と覇を競った。825年、エグバート王時代にマーシア王国を撃破してブリテン島に覇権を確立、アルフレッド大王治世下でデ...
人物

チェアディッチ(ウェセックス王)

チェアディッチ(Cerdic)は六世紀頃にブリテン島で活動していた人物。同時代史料がなく九世紀末以降の文献にしか登場しないため実在していたか否かはっきりしないが、のちにイングランド王国へ発展するウェセックス王国の建国者とされる。歴代のウェセックス王・イングランド王は彼の末裔であると主張した。 「アングロ・サクソン年代記」の記述 九世紀後半にウェセックス王アルフレッドの命で編纂が開始された「アングロ...
人物

ノーサンブリアのエセルフリス(バーニシアとデイラの王)

エセルフリス(Æthelfrith)は六世紀後半、イングランド北東部にあったバーニシア王国の王(在位:593年頃-616/617年)。エアドフェレド(Eadfered)とも。ブリトン人からは「フレサウルス("Flesaurs"ブリトン語で狡猾な、詐欺師などの意味)」の異名で呼ばれる()。非キリスト教の神を信仰していたという。周辺諸国との戦いで勢力を拡大し、604年、デイラ王国を征服、のちにノーサン...
歴史的文書

「アングロ・サクソン年代記」

「アングロ・サクソン年代記(Anglo-Saxon Chronicle)」はアルフレッド大王治世下の九世紀末、当時、残っていた古い記録や文書、民間の伝承を集め、デーン人の侵攻を中心に同時代の記録を追加されて編纂が始められた年代記形式の歴史書。後に複数の写本が作られて各地の教会や修道院でそれぞれ書き継がれ、これらの写本類をあわせると、西暦0年から1154年までの記録が残されている。複数の写本で構成さ...
人物

ノーサンブリアのエドウィン(デイラとバーニシアの王)

エドウィン(英語:Edwin,古英語:Ēadwine,586年頃生-633年10月12日没)は七世紀始め、ノーサンブリア地方一帯を支配した君主。586年頃、デイラ王国のエッレ王の子として生まれたが、604年頃、バーニシア王エセルフリスによってデイラ王国が征服されたため亡命し、イースト・アングリア王国のレドワルド王に助けを求め、616年または617年、アイドル川の戦いでイースト・アングリア軍がバーニ...
建築

オファの防塁

「オファの防塁(Offa’s Dyke)」はブリテン島のワイ川河口からディー川河口まで、現在のイングランドとウェールズ地方との境界に沿って南北約240キロメートルのうち約132キロメートルに渡って築かれた中世の土塁の遺構である。八世紀後半、強勢を誇ったマーシア王国のオファ王(Offa of Mercia , 在位:757~796年)によって築かれたと言われるが、建設時期や建設目的については諸説あっ...
国・王朝・民族

マーシア王国

マーシア王国(Kingdom of Mercia)は七王国時代、イングランド中央部、現在のミドランズ地方に存在したアングル人の王国。首都はタムワース。王家の系譜は六世紀初め頃から始まるが成立初期の歴史は定かではなく、七世紀前半、ペンダ王時代に台頭してノーサンブリア王国を始めとする諸国と争い、八世紀に入るとブリテン島南部諸国を次々と服属させ、オファ王の時代に後のイングランドにあたる領域すべての諸王国...
国・王朝・民族

イースト・アングリア王国

イースト・アングリア王国(Kingdom of East Anglia)はブリテン島東部、現在のノーフォーク州とサフォーク州を併せた領域に六世紀から九世紀にかけて存在した七王国時代のアングル人の王国。初期の歴史は不明だが四代目の王とされるレドワルド王(在位599年頃-624年頃)の頃に強盛となった。八世紀に入ると台頭したマーシア王国に服属、794年、王統が絶えてマーシア王の直接統治下となり、825...
歴史的文書

「アングル人の教会史」(ベーダの著作)

「アングル人の教会史(ラテン語” Historia ecclesiastica gentis Anglorum”,英語” Ecclesiastical History of the English People” )」は西暦731年、七王国時代のノーサンブリア王国の聖職者ベーダが著したブリテン島のアングロ・サクソン人がキリスト教に改宗し教会が発展していく布教の過程を描いた歴史書。 概要 著者のベー...
年表・時代史

アングロ・サクソン七王国時代(ヘプターキー)

七王国時代(ヘプターキー"Heptarchy")とは、五世紀末、イングランドにアングロ・サクソン諸族の王国が成立してから、九世紀後半、デーン人によってほとんどの王国が破壊されるまでの期間を指す言葉である()。古典ギリシア語の「7」を意味する ἑπτά(hepta)と「支配」を意味するἀρχή(arche)の複合語ἑπταρχία(heptarchia)が語源()。七つの王国とは、イースト・アングリ...
人物

ノーサンブリアのオスワルド(バーニシアとデイラの王)

オスワルド(またはオズワルド、英語:Oswald, 604年頃生-641または642年8月5日没)は七世紀始め、ノーサンブリア地方一帯を支配した君主。604年頃、バーニシア王国のエセルフリス王の子として生まれたが、616年または617年、アイドル川の戦いで父エセルフリスが戦死、デイラ王に即位したエドウィン王によってバーニシア王国が征服されたため弟オスウィウとともにアイオナ修道院に逃れた。634年、...
政治・経済

ブレトワルダ

「ブレトワルダ(古英語Bretwalda,ほかに bretenanwealda, brytenwalda, brytenweald などの表記もある)」は七王国時代のブリテン島において諸王国に対し宗主権を持った強力な君主を指した称号のこと。覇者、覇王、上王とも訳される。 八人のブレトワルダ アルフレッド大王の命で九世紀後半に編纂が開始された「アングロ・サクソン年代記」の827年(829年)の条、マ...
国・王朝・民族

ケント王国

ケント王国(Kingdom of Kent)は五〜六世紀頃から九世紀末にかけて、ブリテン島東南部にあったアングロ・サクソン系の王国。七王国の一つ。いち早くキリスト教化して司教座が置かれたカンタベリ市、ロチェスター市が発展、フランク王国との親密な関係から大陸との交易で繁栄した。ブレトワルダの一人に数えられるエゼルベルフト王(Æthelberht , 在位?-616年)の時代に勢力を拡大したが、その後...
人物

レドワルド(イースト・アングリア王)

レドワルド(Rædwald,Raedwald or Redwald)は6世紀後半から7世紀初頭にかけてブリテン島東南部のアングロ・サクソン王国の一つイースト・アングリア王国の王であった人物(在位599頃–624頃)。治世初期はケント王エゼルベルフトに従属していたが、エゼルベルフト王死後、ブレトワルダとしてブリテン島に覇権を確立した。契機となったのはデイラ王国の王子エドウィンを庇護して、616年また...
事件・軍事・戦争

エレンダンの戦い(825年)

エレンダンの戦い(Battle of Ellendun)またはエランドン/エランダンの戦い(Battle of Ellandun)は、825年、ウェセックス王国とマーシア王国の間で行われた戦い。ウェセックス王国の勝利に終わり、ブリテン島南部のアングロ・サクソン諸王国に対するマーシア王国の覇権を終わらせてウェセックス王国の優位を確立した。このあとマーシア王国を占領したウェセックス王エグバートはブレト...
人物

ベーダ

ベーダ(英語:Bede,Beda/古英語:Bæda)は七世紀後半から八世紀前半にかけて活躍したイングランド北部ノーサンブリア王国の修道士、歴史家。673年生-735年5月26日没。「尊者ベーダ」(ラテン語:Beda Venerabilis)とも呼ばれる。同時代のノーサンブリア王国で興った文化・芸術活動の隆盛期「ノーサンブリア・ルネサンス」を代表する知識人で、「アングル人の教会史」を始めとする多数の...
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