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日本中世史(書籍)

「軍需物資から見た戦国合戦」盛本 昌広 著

戦国時代に限らず戦争について多くの人が興味を惹かれがちなのは戦国武将の戦術指揮や、勇猛な武士たちの活躍などだが、現在も今も戦争には人員や兵糧だけでなく大量の物資が必要となる。その戦国時代の合戦で必要とされた軍需物資特に竹と木材の調達や用途に...
日本近世史(書籍)

「刀狩り―武器を封印した民衆」藤木 久志 著

豊臣秀吉の刀狩令、明治政府の廃刀令、第二次大戦後の占領軍による武装解除の三つの「刀狩り」を通して民衆が武器を封印していく過程を描き出す、日本中世民衆史の大家による「刀狩り」概論。とはいえ、論考のほとんどは秀吉の刀狩令と江戸時代の民衆の武装が...
世界史(書籍)

「国際連盟 世界平和への夢と挫折(中公新書)」篠原 初枝 著

国際連盟の誕生から消滅までを史料を丁寧に追っていくことで、その功績と限界とを描いた国際連盟研究概観という趣きの地道で丁寧な良い本。時系列的な事件の積み重ねと、その中で活躍した様々な人々の様子とのバランスが絶妙で面白い。 国際連盟成立前の時点...
アメリカ史(書籍)

「働かない―『怠けもの』と呼ばれた人たち」トム・ルッツ 著

一八世紀に姿を現してから、現代社会の規範として内面化されていく勤勉な労働倫理と、その裏表として登場してくる怠惰なスラッカー(怠け者)主義の歴史を、各時代を代表するスラッカーたちの思想を紹介していくことで米国オルタナティブ労働倫理史を浮き彫り...
日本近現代史(書籍)

「登山の誕生―人はなぜ山に登るようになったのか」小泉 武栄 著

行楽としての登山の歴史は実は新しい。欧州でも十八世紀末から十九世紀にかけて、日本では十九世紀末から二十世紀初頭のことで、その登山の誕生の歴史を自然地理学者である著者がまとめたのがこの本だ。登山にまつわる様々な歴史上のエピソードが豊富でとても...
日本中世史(書籍)

「喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)」清水 克行 著

現代社会でも法制度としては無いが慣習として少なからずみられる『ケンカした両者に対して、その正否を論ぜず同等の処罰を与える』(P4)法、すなわち「喧嘩両成敗法」の成立の歴史を、十五世紀の室町時代から戦国時代にかけての社会に焦点を当てて描いた、...
日本近現代史(書籍)

「『格差』の戦後史–階級社会 日本の履歴書」橋本 健二 著

終戦直後から現代までの日本の「格差」について階級構造分析を通してその歴史的変遷を振り返る一冊。読んだのは実は2年ぐらい前で、記事にするまでに随分間が空いてしまった。 「階級」という言葉は政治イデオロギー的な使われ方で特定のバイアスがかかった...
歴史小説

「動物農場―おとぎばなし (岩波文庫)」ジョージ・オーウェル 著

人間たちを追いだして動物たちによる平等な農場「動物農場」を築いた動物たちの社会が、次第に恐怖政治へと転換していく様を描いたディストピア小説の古典の一つ。 第二次大戦中の1944年、「ソヴィエト神話を暴露する」ためにソ連指導部を家畜動物に模し...
日本古代史(書籍)

「アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る」溝口 睦子 著

日本神話の最高神にして皇祖神とされている神といえばアマテラスというのが現代では一致する認識だが、原初からアマテラスがその地位にあったわけではない。アマテラスが皇祖神=国家神とされたのは七世紀で、それ以前はタカミムスヒが最高神であった。その転...
ヨーロッパ史(書籍)

「自由と社会的抑圧」シモーヌ・ヴェイユ 著

フランスの女性思想家シモーヌ・ヴェイユ(1909~43)が1934年、若干25歳で書いた論集。当時輝かしい未来が約束されているかに見えたマルクス主義の限界をずばりと指摘し、返す刀で台頭しつつあったファシズムを鋭く批判して、あるべき自由な社会...
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