歴史書籍

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世界史(書籍)

「チーズと文明」ポール・キンステッド 著

人類の歴史はチーズとともにあった。 紀元前七〇〇〇年頃、農耕牧畜の進展によって家畜から取れるミルクを豊富に生産できるようになり、さらにミルクを保存し、凝固させることが可能となる陶磁器製の容器が登場、西部アナトリアから肥沃な三日月地帯に...
世界史(書籍)

「エネルギーの科学史」小山 慶太 著

近代科学の歴史は、「エネルギー」の探究とともにあった。森羅万象、『ヒトも星も宇宙も物理反応と化学反応にもとづく”変化”の所産であり、”変化”を引きおこす実体こそが”エネルギー”』(P7)であった。その「エネルギー」は近代科学の確立の過程でド...
日本近世史(書籍)

「小田原合戦と北条氏 (敗者の日本史 10)」黒田 基樹 著

天正十八年(1590)七月、北条早雲(伊勢宗瑞)以来およそ百年に渡って関東を支配した後北条氏は豊臣秀吉率いる二十万以上の大軍勢によって難攻不落を誇った居城小田原城を囲まれ、抵抗むなしく滅亡した。本書は織田信長の横死による旧武田氏遺領の関東織...
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アジア史(書籍)

「東南アジア 多文明世界の発見 (興亡の世界史)」石澤 良昭 著

東南アジアの歴史に対しては茫洋としていていまひとつ捉えどころがないイメージを感じてきた。目を閉じてみる。茫洋とした海原を越えた先に燦然と輝くアンコール・ワットが浮かんだかと思えば、すぐにヴァスコ・ダ・ガマらポルトガル人が押し寄せ、商人と海賊...
ヨーロッパ史(書籍)

「イエズス会の世界戦略」高橋 裕史 著

1534年にイグナティウス・ロヨラらによって創設されたイエズス会は、ポルトガル国王の庇護の下、瞬く間にインド、東南アジア、中国、そして日本へと進出していく。その躍進の理由と海外布教に際して取られた様々な戦略、組織、彼らが異文化へと布教の過程...
日本中世史(書籍)

「真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る」平山 優 著

2016年のNHK大河ドラマが真田幸村の生涯を描いた「真田丸」という作品になるそうだ。よく知られているように幸村は後世、創作作品で名付けられた通称で、存命中幸村と名乗ったことはなく信繁が正しい。しかし、江戸時代の軍記物や講談から文学作品、映...
日本中世史(書籍)

「海の武士団 水軍と海賊のあいだ」黒嶋 敏 著

中世日本、荘園公領制の成立によって地方の富が中央へと輸送・集約される必要性から、海上輸送において武力による保護・管理が求められると、武士たちは各地の湊や沿岸地域に勢力を持ち、海上交通に知悉した『海の民を編成し、海上の武力として組織化』しよう...
日本近現代史(書籍)

「ホームズ船長の冒険―開港前後のイギリス商社」横浜開港資料館編

幕末の日本、黒船の来航を機に鎖国から開国へと大きく移りゆく中、多くの外国人が次々と日本を訪れた。中でも最初期に訪れたのが一攫千金を夢見る商人たちだ。そんな多くのヨーロッパ商人たちの中でもパイオニアの一人と目されるのが本書の著者である英国商人...
日本近現代史(書籍)

「米軍基地と神奈川」栗田 尚弥 編著

2014年一月時点で在日米軍は一都一道一府十一県に展開し、その使用面積の73.81%(228,062 千m²)を沖縄県が占めている。以下、青森県7.68%(23,743 千m²)、神奈川県5.88%(18,170 千m²)が続く。神奈川県は...
民俗学(書籍)

「裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心」中野 明 著

幕末明治、日本を訪れた欧州の人々が驚いたのが、そこらじゅうに溢れる恥ずかしげもなく裸体を晒す日本の人々である。若い娘が一糸まとわぬ姿になって庭先で行水し、子供たちは裸で川遊びに興じ、車力の男達は筋骨隆々な身体を見せ、公衆浴場も温泉も多くが当...
日本近現代史(書籍)

「日本の核開発:1939‐1955―原爆から原子力へ」山崎 正勝 著

本書は、『核に関わった人びとが、戦中のウランの軍事研究開発と広島・長崎の原爆被災の経験を経て、どのように核エネルギーの問題を考えてきたか』を、『ドイツでウランの核分裂が公表された1939年から、原子力政策が始まった1955年までの日本の核開...
アフリカ史(書籍)

「エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇」

HIVは無害でエイズの原因ではなく、治療に用いる抗レトロウィルス薬こそがエイズの原因で、政府、製薬会社、科学者がその有害な薬を売るためにエイズという伝染病を作りだした――そんな、科学的根拠が全くなく、完全に否定されているはずの説が世界中に広...
日本近現代史(書籍)

「死刑執行人の日本史―歴史社会学からの接近」櫻井 悟史 著

日本の死刑制度において、死刑執行は刑務官が行っている。刑法十一条一項「死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する。」に基づいて、刑事施設の職員が行うという理屈からだ。しかし、死刑制度を採っている諸外国でも必ずしも刑務官が死刑執行の役割を負...
世界史(書籍)

「人種主義の歴史」ジョージ・M・フレドリクソン 著

「人種主義(Racism:レイシズム)」は歴史上どのような過程を経て登場してきたのか?西洋における人種主義の歴史と全体像を丁寧に描いた一冊。 「人種主義」は現代においては「外国人嫌悪(Xenophobia:ゼノフォビア、クセフォビ...
ヨーロッパ思想史(書籍)

「大学教育について (岩波文庫)」ジョン・スチュアート・ミル 著

近代自由主義思想に多大な影響を与えたジョン・スチュアート・ミルが1865年にスコットランドのセントアンドリューズ大学名誉学長に就任したとき大学教育の普遍性・重要性について長々と語った就任演説の翻訳本。なんでも二時間(または三時間という説も)...
アフリカ史(書籍)

「サッカーが勝ち取った自由―アパルトヘイトと闘った刑務所の男たち」

アパルトヘイト体制下の南アフリカで悪名高かったのがロベン島刑務所である。ケープタウン沖11キロ、周囲は流れの速い潮流で航行上の難所であり、人食い鮫がうようよして古くから多くの船乗りが犠牲になってきた。1959年以降南アフリカ政府はここに刑務...
ヨーロッパ史(書籍)

「石油国家ロシア 知られざる資源強国の歴史と今後」

ソ連解体後、経済破綻し、どん底にあったはずのロシアは二十一世紀に入るや急回復して、国際政治の舞台に強国として戻ってきた。ロシアの強国ぶりは、最近次々と報じられるウクライナ情勢を見ても一目瞭然だろう。その「王の帰還」を支えているのが石油・天然...
日本近世史(書籍)

「織田信長 (人物叢書)」池上 裕子 著

吉川弘文館の人物叢書シリーズというと、何冊も読んだという歴史ファンはとても多いのではないだろうか。人物伝のスタンダードとして名高いこのシリーズに満を持して織田信長が登場していたので遅ればせながら読んだ。 彼の事跡や生涯についてはまぁよ...
日本古代史(書籍)

「天皇陵の解明―閉ざされた「陵墓」古墳」今井 堯 著

秘境というと外部の人が足を踏み入れたことのない地域を指すが、日本にもまだ秘境が残っている。歴代天皇・皇族の陵墓だ。陵墓の中でも特に古墳時代の陵墓古墳は専門の考古学者や研究者もほとんど入ることが許されない。本書ではその陵墓古墳の現状と歴史、研...
日本近現代史(書籍)

「選挙違反の歴史―ウラからみた日本の一〇〇年」季武 嘉也 著

「或る地位に就くべき人」を定める方法としては、古来から合議と多数決という二つの方法があった。社会の対立を前提として、そこから「全体的に説得的な結論」を導いて社会の統一をもたらすために、合議は対立の解決より共同体の維持を優先することを「全体的...
ヨーロッパ古代史(書籍)

「ギリシャ・ローマの戦争 (〈1冊でわかる〉シリーズ)」ハリー・サイドボトム 著

岩波の定番、一冊でわかるシリーズの一つだが、実はタイトルに反して古代ギリシャ・ローマの戦争は一冊でわからない。むしろ、この本を読む前に古代ギリシャ・ローマの戦争についての一般的な解説書(例えば「戦争の世界史」「ヨーロッパ史における戦争」あた...
アジア史(書籍)

「古代オリエントの宗教」青木 健 著

タイトルからだとキリスト教以前の古代オリエントの諸宗教についての解説と思うかもしれないが、そうではなく、古代オリエントの諸宗教が二~三世紀以降のキリスト教の拡大に対して、聖書ストーリーの受容とアナザーストーリー・サブストーリーの展開という切...
アフリカ史(書籍)

「パピルス―偉大なる発明、その製造から使用法まで」

古代エジプト新王国時代ラムセス王朝(B.C.1185頃 – B.C.1070頃)のパピルスの巻物(大英博物館古代エジプト部門収蔵BM EA 9994)に、書くことの喜びを心の底から著したこのような記述があるという。 『一日書き...
ヨーロッパ史(書籍)

「生き残った帝国ビザンティン」井上 浩一 著

西ローマ帝国滅亡後も一千年の長きに渡ってローマ帝国の命脈を保った東ローマ帝国(ビザンティン帝国)はなぜ生き残ることができたのか。著者はローマという理念の墨守と、その伝統の墨守を建前としつつ、現実の諸問題には至極柔軟に対応し、徹底的に生き残り...
ヨーロッパ史(書籍)

「ロシア・ロマノフ王朝の大地 (興亡の世界史)」土肥 恒之 著

ロマノフ朝ロシア帝国300年の歴史を、『宮廷の動きだけを追った「王朝史」ではなく、皇帝たちの動きを一般の社会と民衆とのかかわりのなかで考える』(P348)社会史的視点からの非常によくまとまった帝政ロシア史の一冊。 ロシアは最初からその...
ヨーロッパ史(書籍)

「ドキュメント 戦争広告代理店」高木 徹 著

通常、PR企業は民間企業をクライアントとする。しかし、米国の大手PR企業ルーダー・フィン社の国際政治部長ジェームズ(ジム)・ハーフが得意としたのは、外国の政府をクライアントとして国際政治の舞台でその国の利益を最大化する国家PR戦略だった。そ...
アジア史(書籍)

「イスラームの『英雄』サラディン 十字軍と戦った男」佐藤次高著

十二世紀後半、十字軍の侵攻を食い止め、かつ寛容で高潔な振る舞いからイスラーム世界だけでなく欧州からも英雄視されるアイユーブ朝の創始者サラディンに関する、イスラーム史の第一人者による伝記。イスラーム世界にとっては西欧を撃退した比類ない英雄とし...
アジア史(書籍)

「道教の世界――宇宙の仕組みと不老不死」ヴァンサン・ゴーセール&カロリーヌ・ジス 著

道教というと非常に漠然と――いや「茫洋とした」という方がよりしっくりくるか――した印象を受ける宗教だが、この本はその道教の歴史・文化・思想について図表や写真をふんだんに使ってコンパクトにまとめた道教の世界観についての入門書である。道教につい...
アメリカ史(書籍)

「ネイティブ・アメリカン―先住民社会の現在」鎌田 遵 著

まず呼称について、「インディアン」とは周知の通り1492年にコロンブスが「新」大陸を「発見」したときにカリブ海のサンサルバドル島をインドと勘違いして呼び始めた呼称で、以後新大陸の先住民をインディオ、インディアンなどと呼ぶようになった。これに...
ヨーロッパ思想史(書籍)

「犯罪と刑罰」チェザーレ・ベッカリーア 著

イタリア・ミラノの法律家チェザーレ・ベッカリーア(1738-1794)が1764年に著した「犯罪と刑罰」は法制史において近代刑事司法思想の先駆として位置づけられることが多い。それは第一に、19世紀に「罪刑法定主義」として整理される元となる思...
アメリカ史(書籍)

「憲法で読むアメリカ史」阿川 尚之 著

アメリカ政治を語る上で欠かせないのが司法の動向である。違憲立法審査が形骸化し、せいぜい刑事事件でしか馴染みがない日本の裁判からは想像できないことだろうが、アメリカでは多種多様な法律について訴訟が提起され最高裁判所が違憲・合憲の判断を行い、そ...
アメリカ史(書籍)

「ザ・フェデラリスト」A.ハミルトン J.ジェイ J.マディソン 著

八年に渡る独立戦争に勝利して独立を勝ち取った北米十三植民地は、独立当初はそれぞれ主権を持つ邦(state)が集まった連合(The United States)という体裁で進もうとしたが、すぐに邦同士で通商や外交、戦費負担、紛争解決の主導権を...
アジア史(書籍)

「モンゴル帝国と長いその後 (興亡の世界史)」杉山 正明 著

1206年、騎馬遊牧民の小集団の部族長であったテムジンはモンゴル高原の騎馬遊牧民を統合してチンギス・カンと名乗り、東西に文字通り怒涛の進軍を開始。その子、孫に至るまでのおよそ半世紀をかけて次々と周辺諸国を併呑し、ユーラシア大陸の大半を版図と...
ヨーロッパ史(書籍)

「革命的群衆」ジョルジュ・ルフェーブル 著

フランス革命は民衆の行動によって王政が倒れた革命となったが、では、その民衆はいかにして革命を成し遂げる主体として行動するようになったのか。 このフランス革命を巡る民衆の研究から、社会学者ギュスターヴ・ル・ボンは「群衆心理 (講談社学術文庫...
アジア史(書籍)

「スキタイと匈奴 遊牧の文明 (興亡の世界史)」林 俊雄 著

登場以来、ユーラシア大陸を縦横無尽に駆け巡り、世界史をリードし続けた騎馬遊牧民の成立の過程と初期の騎馬遊牧民として知られるスキタイ・匈奴の文化、社会、歴史について近年の研究成果をもとに描いた非常に丁寧な内容の一冊。 「騎馬遊牧民」は文字通...
ヨーロッパ史(書籍)

「ジプシー 歴史・社会・文化」水谷 驍 著

ジプシーは曖昧なイメージだけが先走り、その歴史や社会のありようはほとんど明らかになっていない民族集団である。僕自身、ジプシーについては漠然とした理解しかなかったのだが、この本はジプシーに対する偏ったイメージが作られてきた研究史、その多様なジ...
ヨーロッパ文化史(書籍)

「アーサー王伝説」アンヌ・ベルトゥロ 著

アーサー王と円卓の騎士たちは実在したのか?当然のことながら、歴史的にそれを辿るのは史料があまりにも少なすぎて、不可能である。おそらくはモデルとなる複数の人物がいて、それらの逸話がいつしかアーサー王伝説として語られるようになった、と考えられて...
アジア史(書籍)

「アレクサンドロスの征服と神話 (興亡の世界史)」森谷 公俊 著

古今東西、歴史にその名を残す君主、英雄、軍人たちがこぞって憧れ、未だに繰り返し映画や小説やアニメなどあらゆる創作で繰り返し語られる古代マケドニアの征服者アレクサンドロス3世(大王)について、語られた様々な英雄神話、その生涯、彼の帝国の統治構...
日本近現代史(書籍)

「桂太郎 ー 外に帝国主義、内に立憲主義」千葉 功 著

前回の記事『「明治国家の終焉 1900年体制の崩壊」坂野 潤治 著』で桂園時代と大正政変を巡る政局について簡単に紹介したが、その主人公と言うべき人物が桂太郎である。 現代人の間の、明治時代の政治家の知名度でいうと、桂太郎はその事跡に反して...
日本近現代史(書籍)

「明治国家の終焉 1900年体制の崩壊」坂野 潤治 著

日露戦争直後、第一次西園寺内閣が成立した明治三十九年(1906)一月から、第一次世界大戦参戦後の第二次大隈内閣による総選挙が行われた大正四年(1915)三月までの間の、桂園時代の誕生から大正政変による体制の崩壊とその余波に関する日本の政局を...
ヨーロッパ史(書籍)

「市民結社と民主主義 1750‐1914」シュテファン=ルートヴィヒ・ホフマン著

アレクシ・ド・トクヴィルはアメリカの民主主義の特徴が市民の自発的な活動による様々なアソシエーションの存在に支えられていると指摘し、それに対して特にフランスを始めとする欧州の権威主義的体制下ではアメリカ(とイギリス)のような市民の結社活動が存...
ヨーロッパ史(書籍)

「仏独共同通史 第一次世界大戦(上)(下)」

出版は2008年(邦訳は2012年)と戦争終結から90年近く経ってようやく描かれた、はじめてのフランス・ドイツ両国研究者による共同の第一次世界大戦史。 第一次・第二次、一九世紀に遡れば普仏戦争など常に対立してきた両国の研究者が第一次世...
日本近現代史(書籍)

「カレーライスの誕生」小菅 桂子 著

キレンジャーから水樹奈々様まで著名人だけでなくカレーを愛する人は数知れず、日本の食文化に広く浸透しているカレーライスが日本に根付いてきた歴史をコンパクトにまとめた一冊。 カレーライスは本場インドからイギリス経由で明治時代になって日...
アジア史(書籍)

「琉球の時代: 大いなる歴史像を求めて」高良 倉吉 著

琉球史については詳しくなかったので、少し入門的な本が無いかなと思い読んでみたのがこの本。2012年ちくま学芸文庫から出版だが底本は1980年発行で、現代の琉球史研究の第一人者である著者の初期の著作になるようだ。特に史料が見られ始める十四世紀...
ヨーロッパ史(書籍)

「ヒトラーを支持したドイツ国民」ロバート・ジェラテリー 著

アドルフ・ヒトラー率いるナチス第三帝国はその十二年の統治の間、ドイツ国民の支持を広範囲に得て味方につけ、その維持に力を注いだ。ほとんどの場合、ドイツ国民は自らの意思で、積極的に、戦局が悪化して体制崩壊寸前となってもなお独裁体制を支持し続けた...
日本史(書籍)

「〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公へ」下重 清 著

中世・近世を中心に日本において人身売買がいかにして無くならず生き残り続けたか、を通史として浮き彫りにした文字通り「身売り」の日本史の概説本。 古代から中世にかけて、人はものとして売り買いの対象だった。鎌倉・室町時代を通して時の政権も例...
日本中世史(書籍)

「ザビエルの同伴者アンジロー―戦国時代の国際人」岸野 久 著

天文十八年(1549)、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル一行が鹿児島に上陸、キリスト教が日本に伝来した。有名な歴史上の出来事だが、ザビエルを日本に導き、通訳として活躍した日本人アンジローまたはヤジロー(二説あり未だ定まっていない)と呼...
日本近世史(書籍)

「武士に『もの言う』百姓たち: 裁判でよむ江戸時代」渡辺 尚志 著

江戸時代の百姓は時に一揆などで爆発することはあっても武士に虐げられ、高率の年貢や身分制度の中でじっと耐え忍んでいた・・・のでは決してなく、むしろ自身の利益を守るために武士たち臆することなく自身の意見を言い、次々と訴訟を起こす、もの言う百姓た...
日本中世史(書籍)

「軍需物資から見た戦国合戦」盛本 昌広 著

戦国時代に限らず戦争について多くの人が興味を惹かれがちなのは戦国武将の戦術指揮や、勇猛な武士たちの活躍などだが、現在も今も戦争には人員や兵糧だけでなく大量の物資が必要となる。その戦国時代の合戦で必要とされた軍需物資特に竹と木材の調達や用途に...
日本近世史(書籍)

「刀狩り―武器を封印した民衆」藤木 久志 著

豊臣秀吉の刀狩令、明治政府の廃刀令、第二次大戦後の占領軍による武装解除の三つの「刀狩り」を通して民衆が武器を封印していく過程を描き出す、日本中世民衆史の大家による「刀狩り」概論。とはいえ、論考のほとんどは秀吉の刀狩令と江戸時代の民衆の武装が...
世界史(書籍)

「国際連盟 世界平和への夢と挫折(中公新書)」篠原 初枝 著

国際連盟の誕生から消滅までを史料を丁寧に追っていくことで、その功績と限界とを描いた国際連盟研究概観という趣きの地道で丁寧な良い本。時系列的な事件の積み重ねと、その中で活躍した様々な人々の様子とのバランスが絶妙で面白い。 国際連盟成立前の時...
アメリカ史(書籍)

「働かない―『怠けもの』と呼ばれた人たち」トム・ルッツ 著

一八世紀に姿を現してから、現代社会の規範として内面化されていく勤勉な労働倫理と、その裏表として登場してくる怠惰なスラッカー(怠け者)主義の歴史を、各時代を代表するスラッカーたちの思想を紹介していくことで米国オルタナティブ労働倫理史を浮き彫り...
日本近現代史(書籍)

「登山の誕生―人はなぜ山に登るようになったのか」小泉 武栄 著

行楽としての登山の歴史は実は新しい。欧州でも十八世紀末から十九世紀にかけて、日本では十九世紀末から二十世紀初頭のことで、その登山の誕生の歴史を自然地理学者である著者がまとめたのがこの本だ。登山にまつわる様々な歴史上のエピソードが豊富でとても...
日本中世史(書籍)

「喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)」清水 克行 著

現代社会でも法制度としては無いが慣習として少なからずみられる『ケンカした両者に対して、その正否を論ぜず同等の処罰を与える』(P4)法、すなわち「喧嘩両成敗法」の成立の歴史を、十五世紀の室町時代から戦国時代にかけての社会に焦点を当てて描いた、...
日本近現代史(書籍)

「『格差』の戦後史–階級社会 日本の履歴書」橋本 健二 著

終戦直後から現代までの日本の「格差」について階級構造分析を通してその歴史的変遷を振り返る一冊。読んだのは実は2年ぐらい前で、記事にするまでに随分間が空いてしまった。 「階級」という言葉は政治イデオロギー的な使われ方で特定のバイアスがかかっ...
日本古代史(書籍)

「アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る」溝口 睦子 著

日本神話の最高神にして皇祖神とされている神といえばアマテラスというのが現代では一致する認識だが、原初からアマテラスがその地位にあったわけではない。アマテラスが皇祖神=国家神とされたのは七世紀で、それ以前はタカミムスヒが最高神であった。その転...
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