日本史(書籍)

 

日本中世史(書籍)

「神奈川中世城郭図鑑 (図説 日本の城郭シリーズ 1)」西股総生,松岡進,田嶌貴久美 著

日本史に関する良質な専門書を多数出版している戎光祥出版がおくる「図説 日本の城郭シリーズ」の第一弾。神奈川県民で城歩きを含む史跡巡りが趣味の私としてはとてもありがたい一冊である。 本書が特徴的なのは、ただ中世城郭を紹介するだけではなく...
日本中世史(書籍)

「南朝研究の最前線」呉座勇一 編,日本史史料研究会 監修

鎌倉時代、両統迭立という二つの皇統が交互に天皇に即位するという体制があった。この継承をめぐる対立が先鋭化する過程と、鎌倉幕府による支配体制の矛盾が限界を迎えていく過程とが絡み合いながら鎌倉幕府が崩壊し、二つの皇統がそれぞれ天皇を出して並び立...
日本近世史(書籍)

「関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制 (講談社学術文庫)」笠谷 和比古 著

「関ヶ原の合戦」をめぐる通説も大きく変わってきている。“関ヶ原の合戦における東軍の勝利により、豊臣家は一大名に転落、徳川家康が覇権を確立し、のちの徳川幕府による一元的な支配体制の礎を築いた画期となった戦い”という理解はすでに退けられた。では...
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日本中世史(書籍)

「鎌倉を読み解く―中世都市の内と外」秋山哲雄 著

鎌倉幕府の成立が「イイクニ(1192)つくろう鎌倉幕府」ではなくなったという話は随分と広く知られるようになってきた。しかし、もう一つ鎌倉幕府の成立に関して、大きく見直されていることがあることはあまり知られていないのではないか。それは、「三方...
日本中世史(書籍)

「キリシタン大名 (読みなおす日本史)」岡田 章雄 著

講談社学術文庫やちくま学芸文庫などを始めとして学術書の再刊レーベルは多い。吉川弘文館の「読みなおす日本史」シリーズも評価が定まっていながら入手が困難になった歴史書の名著の再刊を行っている。本書は1977年に刊行された、当時としては新しい翻訳...
日本近現代史(書籍)

「コレモ日本語アルカ?――異人のことばが生まれるとき」金水 敏 著

「さあ、のむよろしい。ながいきのくすりある。のむよろしい。」 映画、マンガ、アニメ、小説など創作において中国人のキャラクターが描かれるときに特徴的な言葉遣いがある。実際の中国人が使うことはない<アルヨことば>はどのように誕生してきたの...
日本近世史(書籍)

「春画の色恋 江戸のむつごと『四十八手』の世界」白倉敬彦 著

九月から東京都文京区の永青文庫で開催されている春画展(2015年9月23日~12月23日)が大盛況なのだという。猥褻か芸術かという議論を巻き起こしつつ春画の再評価が進んできて、江戸時代の性文化の多様性を示すものとして一定の地位を確立してきた...
日本近現代史(書籍)

「戦争と読書 水木しげる出征前手記」水木しげる/荒俣宏 著

後の漫画家水木しげるがまだ二〇歳の画家志望の青年武良茂だったころ、徴兵検査を受けた直後の、戦争への召集が現実的な避けようのない課題として突如立ちはだかってきた、昭和十七年十月~十一月にかけて記した手記集である。本書は三章構成で、第一章でその...
日本近世史(書籍)

「遠山金四郎の時代」藤田 覚 著

時代劇でお馴染みの「遠山の金さん」、桜吹雪の刺青を彫った遊び人で悪党どもをバッタバッタとなぎ倒して人情味のある判決を下す庶民派お奉行様というキャラクターが確立しているが、まぁ、言うまでもなくこれらは全て創作である。では実際の「遠山の金さん」...
民俗学(書籍)

「山怪 山人が語る不思議な話」田中 康弘 著

マタギ・狩猟に関する著書が多い著者がマタギ、猟師、山で暮らす人々や山岳関係者から収集した山にまつわるちょっと不思議な話集。 著者が「この本で探し求めたのは、決して怖い話や怪談の類いではない。言い伝えや昔話、そして民話でもない。はっ...
日本中世史(書籍)

「アジアのなかの戦国大名: 西国の群雄と経営戦略」鹿毛 敏夫 著

戦国時代を戦国大名の分立的状況から天下統一へと至る過程として捉える一国史的立場に対して、東アジアの中に日本の戦国時代を位置づける見方も、近年非常によく見られるようになってきている。本書では、天下統一という志向とは一線を画した、大内、大友、松...
日本近世史(書籍)

「天下統一とシルバーラッシュ: 銀と戦国の流通革命」本多 博之 著

十六世紀初頭の石見銀山の発見と開発は日本列島だけでなく東アジア全体に大きな影響を及ぼした。その石見銀山の発見を契機として広がった「シルバーラッシュ」が戦国時代の日本を、そして東アジアをどのように変貌させたか、銀の流通をたどることで全体像を明...
日本近現代史(書籍)

「オカルトの帝国―1970年代の日本を読む」一柳 廣孝 編著

映画、TV、小説、アニメ、マンガ、ゲームなどのサブカルチャーから宗教・思想さらには日常生活の隅々までオカルトは薄く広く拡散している。日本におけるオカルトの広がりのルーツを辿ると1970年代に行き着く。では、現代日本という「オカルトの帝国」の...
日本近現代史(書籍)

「『大日本帝国』崩壊 東アジアの1945年」加藤聖文 著

昭和二十年(1945年)八月十五日正午、玉音放送が流れ大日本帝国臣民は敗戦を知らされた。大日本帝国の崩壊はただ日本の敗北を意味するだけではない。大日本帝国の崩壊によって大日本帝国による植民地支配体制が崩れ、新しい国家、新しい国際秩序が東アジ...
日本近現代史(書籍)

「臨時軍事費特別会計 帝国日本を破滅させた魔性の制度」鈴木 晟 著

太平洋戦争へ至る過程で軍部の台頭を許した大日本帝国の制度的欠陥の一つが「臨時軍事費特別会計」である。 臨時軍事費特別会計は大日本帝国下で戦時に戦費支出目的で定められる特別会計制度で日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦・シベリア出兵、日中...
日本近世史(書籍)

「江戸の発禁本 欲望と抑圧の近世」井上 泰至 著

江戸幕府は幕府にとって都合の悪い本を発禁本として絶版にし、売買を禁止した。幕府による出版統制と検閲のシステムはいかにして確立され、発禁本とされた出版物にはどのようなものがあり、幕府の規制の中で近世の出版はどのような影響を受け、いかに発展した...
日本近現代史(書籍)

「日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか」小谷 賢 著

太平洋戦争における日本は通信を傍受され、暗号を解読され、偽情報に撹乱され、連合軍の兵力を見誤り、情報分析を疎かにして慢心と理想論とで作戦を立てて失敗を繰り返し・・・と情報戦で完敗したが、本書は戦前日本の情報活動はどのようなものだったのか、ど...
日本近世史(書籍)

「宮本武蔵 (人物叢書)」大倉 隆二 著

メジャーからマイナーまで歴史上の人物の手堅い評伝シリーズで知られる吉川弘文館人物叢書、2015年2月の新刊が宮本武蔵だったので早速読んでみた。 現在、一般的に知られている宮本武蔵像は江戸時代に作られた真偽不明の武蔵の伝記類をベースにし...
日本近世史(書籍)

「江戸の文人サロン―知識人と芸術家たち」揖斐 高 著

十八世紀のヨーロッパ、フランスでは貴族夫人が政治家・知識人・芸術家を招いて自身の邸宅を社交の場と化し、イギリスではコーヒーハウスに知識人・芸術家・文筆家・商人が集まって日々議論を戦わせた。同じ頃の日本でも、江戸大坂京都の三都を始めとした各都...
日本近現代史(書籍)

「幕末外交と開国」加藤 祐三 著

黒船来航から日米和親条約に至るプロセスを「(1)無能な幕府が(2)強大なアメリカの軍事的圧力に屈し、(3)極端な不平等条約を結んだ」(P257)と理解する見方が強まったのは明治十年以降だという。明治政府は一連の条約改正を政治課題に掲げて前政...
日本近現代史(書籍)

「幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで」橋本 一夫 著

昭和十五年(1940)の国際オリンピック大会は様々な政治的思惑が絡んで東京に決定したが、開催直前になって返上を余儀なくされた。招致活動の開始から返上に至る過程を丁寧に描いた一冊。 1940年オリンピック返上の理由として「日中戦争の...
日本近世史(書籍)

「居酒屋の誕生: 江戸の呑みだおれ文化」飯野 亮一 著

幕末に日本を訪れた外国人が驚いたことの一つに、日本人がひどく酒癖が悪いというものがある。例えばヘボン式ローマ字で知られるヘボン(日本在住1859~92)は昼間っから酒を飲んで酔いつぶれ、あるいは大暴れしている人びとの多さに驚き、また酔って仕...
日本近現代史(書籍)

「かつお節と日本人」宮内 泰介、藤林 泰 著

お吸い物、麺類のスープの調味料として出汁をとったり、料理に混ぜたり、サラダなどのトッピングにしたりと、現代日本の食生活に欠かせないかつお節だが、この誕生から一般化の過程は、日本、沖縄、そしてインドネシアやミクロネシア連邦に至る広大なかつお節...
日本近現代史(書籍)

「徳川慶喜 (人物叢書)」家近 良樹 著

江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜の評伝である。近年の幕末史の様々な知見をふんだんに盛り込んで、複雑怪奇、敵味方がくるくると入れ替わる幕末諸勢力の情勢の中に一橋慶喜の行動を位置づけて、彼の事績を描いており、さすが家近氏といったところだ。それほど多...
日本近現代史(書籍)

「幕末日本と対外戦争の危機―下関戦争の舞台裏」保谷 徹 著

幕末、諸外国と修好通商条約が結ばれて一気に開国すると、それに反対する人びとによる外国人排斥運動(攘夷)が盛んになった。過激な攘夷運動の盛り上がりは諸外国を警戒させ、やがて米仏艦隊による長州報復攻撃、英国海軍と薩摩との薩英戦争、さらに英国によ...
日本近現代史(書籍)

「幕末の朝廷―若き孝明帝と鷹司関白」家近 良樹 著

まぁ絶版なので最初は書評書かなくてもいいかと思ったのだが、やはり本書の幕末史における重要度から言っても紹介しておく方が良いかなと。2007年の本なので、たぶんあと五年か十年かしたら中公文庫なり講談社学術文庫なりから再販されるんじゃないかと思...
日本近現代史(書籍)

「江戸幕府崩壊 孝明天皇と『一会桑』」家近 良樹 著

ペリー来航から大政奉還・王政復古・鳥羽伏見に至る江戸幕府解体の過程は長く西南雄藩を中心にしての見方が支配的だったが、1980~90年代以降、幕府朝廷・朝敵諸藩に関する研究が進み、勝者側である薩長中心の王政復古史観に批判が加えられ、より大局的...
日本史(書籍)

「武具の日本史 正倉院遺品から洋式火器まで」近藤 好和 著

『「武具」とは、戦闘の道具である攻撃具と防御具を総称した歴史用語である。』(P12) 近代以降、攻撃具の劇的な発達によって防御具が衰退し、攻撃具が『個人使用の小型の攻撃具』であるところの「武器」と『大型かつ大規模な攻撃具』であるところ...
日本中世史(書籍)

「河内源氏 – 頼朝を生んだ武士本流」元木 泰雄 著

鎌倉幕府を開いた源頼朝に至る河内源氏七代の系譜を丁寧に描いた一冊。 頼朝以降将軍三代も含め源氏の足跡には確かにロマンを感じる。歴史的にも、それこそ数百年に渡って人びとは源氏歴代にロマンチシズムとヒロイズムと憧れと権力の正当性、さらには...
日本古代史(書籍)

「古代天皇家の婚姻戦略」荒木 敏夫 著

古代天皇家の婚姻の特徴はその強い閉鎖性である、ということを様々な史料を元に当時の東アジア諸国の婚姻関係との比較も交えつつ大局的に描いた一冊。一言で言うと「お兄ちゃんだけど政治目的さえあれば関係ないよねっ」って話(たぶん)。 倭・日本の...
日本近世史(書籍)

「江戸の海外情報ネットワーク (歴史文化ライブラリー)」岩下 哲典 著

徳川幕府の支配体制の解体から明治維新へと至るプロセスに「情報」が大きな役割を果たした。特に鎖国下の海外情報は幕府によって管理統制されてその流通は限定的であった。その中で限定的な海外の情報を流通させ活用しようという海外情報ネットワークが自ずと...
日本史(書籍)

「城郭の見方・調べ方ハンドブック」西ヶ谷 恭弘 編著

お城巡りは楽しい。近世以降の現存する城や復原された城なども良いが、個人的には中世の遺構だけになっている城趾を訪れて、往時を偲ぶのが好みだ。 お城巡りは一過性のブームというよりは永続的な趣味として広く受け入れられている気がする。最近だと...
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